『介護職はいらない!』は?なに言っちゃってんの?? 寝言は寝て言え、ひろゆきさんよ。

2021.11.22掲載
  • Facebook
  • Twitter
  • Line
お役立ち情報

ひろゆき氏

 こんにちは。大阪介護転職ネットです!

 ご存じの方が多いと思いますが、日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」の開設者で、現在はフランスのパリ在住、英語圏最大の匿名画像掲示板「4chan」の管理人をしている「ひろゆき氏」が、介護職について衝撃の発言をしました。

「介護職は人がやらない方がいい、不要である」というような内容でしたが、介護職の弟(病院併設の施設でケアマネをしています。今年8月からは介護福祉士も兼務しています)がいて、友人、知人にも介護職が多い筆者は、この発言は聞き捨てならないと、ひろゆき氏がなぜ、どのような考えのもとにそのような発言をしたのか、YouTubeやネットの記事などから探ってみました。

★こちらのお役立ち情報も参考にどうぞ!
「仕事の消滅は始まっている?!AIテクノロジーの進化で介護職はどうなる?」


https://osaka-kaigo-tensyoku.net/information/info-115871/

 

 まず、ひろゆき氏の最大の主張ですが、「長期的に見て介護職は減った方が良い」ということでした。

理由として、

「人は、人に介護されるより、機械に介護される方が精神的に良いから」

ということと、

「介護職に就いた人は間違いなく腰を悪くし、腰を悪くしたら最後、もう元の日常生活を送るのが難しくなるから」

という2点を挙げていました。

 

 

 それらの理論と論理展開は次のようなものです。

まず、「機械に介護される方が精神的に良いから」ですが、落合陽一氏が以前テレビで発言した話を引用していました。

内容は、

「おしりを拭いてもらうのに、おっさんとウォシュレットのどちらがいいか?99%の人がウォシュレットがいいに決まっている」

「自動車の洗車機のように座ったままで全身洗ってくれるような機械、音声やレバーで操作ができる機械があればとても便利だ」

「そういった未来にするためには、介護職員の人数をどんどん減らし、介護をする必要のある企業が機械に投資をするようになった方がいい」

「便利な機械の開発が進み、腰を痛める人が減る」

 

 ふむふむ、ひろゆき氏の発言の中に、正しいこともありますね。

1.腰を痛めている人がいることが社会問題になっていること

2.人口の減少により、介護職へ人を集められなくなるだろうから、機械の開発を急いだほうが良いということ

 

1.確かに、腰を痛めている介護職の方は筆者の周りにも沢山います。事故を防ぐために無理な体勢をとらざるを得なかった場合のように、避けられないケースでのダメージが多いです。結果、腰を痛めたために介護の仕事を辞める人がいるのも確かです。

2.日本は今、急速な勢いで人口が減っています。また、高齢者の数は増えていて、介護を必要とする人も増えています。このような状況で介護職にだけ人を集めることは難しいでしょう。他の職種でも当然人が減っており、バランスよく注力していかなければ、日本という国自体が立ち行かなくなってしまいます。

 

 以上は概ね正しいと思われる発言ですが、以下は筆者が間違っていると思うひろゆき氏の発言です。

「機械はどんな人のことも介護できる」

 介護を必要とする人の容体は様々です。すべての人が音声やレバーで機械を操作することができるとは限りません。起き上がることや声を出すことが難しい人や、「この機械を操作すれば体を洗ってくれる」ということを認知し、理解することができない人もいるのです。

「だれでも機械の操作を簡単に行える」

 介護の機械化が実現できたとして、開発したメーカーの開発者や技術者、ITのプロが機械を設置することになると思われます。それらの人たちが、使用する人に使い方を説明しただけではダメです。使用する人に、機械製作を依頼した人と同じようなリテラシーを最初から持ち合わせている人などいません。機械を使いこなしてもらうためには、利用者さんをよく知る介護職が、使い方を丁寧に根気強く教える必要があります。機械の仕組みを理解するのが得意な人がいれば、不得意な人もいます。結果、機械は運用されずに物置の奥で眠っている、なんてことになりかねません。

「介護は体を洗ったりの世話をするだけでよい」

 先のひろゆき氏の発言は、介護の仕事の中のほんの一部分です。介護の仕事とは、その人の人生の最期のシーズンを人間らしく、心地よく生活できるようサポートすることです。お世話をすることだけが仕事ではなく、その人がどのように生きて、どのように最期を迎えたいのか寄り添っていくことが、一番大切な部分ではないでしょうか。

まとめとして

 今後、介護業界はどうなっていくべきなのでしょうか。ひろゆき氏の言葉とともに考えてみましょう。かなり長い目で見れば、「お世話をする」という部分に関しては、自動化が進む可能性は大いにあるでしょう。ひろゆき氏の言った、「機械に介護されたい」という人は一定数いるはずです。

 また、人口が減っていく中で日本社会を維持していくために、1人の介護職が見ることの可能な人数を増やせる仕組みづくり、介護を必要とする人を減らせる取り組みを進めていくことが重要ではないでしょうか。

 例えば、将来的に、介護記録を完全自動化する、転倒を予測する機械の開発、などですね。また、現在行われている取り組みでは、仕事内容を細分化し、介護助手を増やすなどがあります。

 そして、これは誰しも期待していることだと思うのですが、認知症が改善される薬の開発が今よりもっと進むことが理想です。

 今できることとしては、自立支援介護やフレイル予防の取り組みを広げ、介護度の改善を図ることや、要介護状態になる前に留めるなどが挙げられるのではないでしょうか。

★こちらのお役立ち情報も参考にどうぞ!
「妖怪?UMA?『アデュカヌマブ』っていったいなに??」


https://osaka-kaigo-tensyoku.net/information/info-124889/

「認知症はどう予防すればよいの?意外と知られていない生活習慣病予防との共通点とは?」


https://osaka-kaigo-tensyoku.net/information/info-124908/

 

 

。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・

 ひろゆき氏の発言で、実際に介護職を辞めてしまった人の話を筆者は聞いていませんが、辞めようと思った人はいると思います。辞める前にちょっと立ち止まって考えてみてください。そして、大阪介護転職ネットに相談してみてください。選りすぐりの求人を確保するため、全社一丸となって情報収集に努めています。また、とても優しく頼りになるキャリアアドバイザーが在籍していますので、わからないことや不安なことなど、なんでもお問い合わせください。あなたを全力でサポートします!

LINEお友達追加