介護現場への導入も済んでいるコミュニケーションロボット!注目される理由は?
皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。高齢者向けのコミュニケーションロボットやAI技術の開発について耳にする機会が増えましたが、皆さんはどこまで理解できていますか? 介護の現場でお会いする高齢者の中にも、実際に使っている人や興味を持っている人がいるかもしれません。そこで、今回は、なぜ高齢者の話し相手としてコミュニケーションロボットの需要があるのかという話をします。

高齢者に話し相手が必要な理由
高齢者に限らず、話し相手の存在はとても大切です。具体的にどのような点で話し相手が必要なのかをまとめると、次のようになります。
孤独感を軽減し精神を安定させるため
話し相手がいれば、孤独感、孤立感が薄れます。一方的に話かけるのではなく、相手からも話しかけてもらえれば、「自分が必要とされている」「関心を持ってもらえている」と感じ、精神が安定します。
認知機能を維持し向上させるため
対話を成立させるためには、相手の話していることを理解し、それに対応する答えを選ばなければなりません。相手の様子を気にしたり、周りで起こっていることに関心を持ったりする必要もあるでしょう。時には、過去の出来事を思い出さなければなりません。これらは脳の活性化につながり、認知症の進行を予防します。
生活の質(QOL)を向上させるため
会話とは、自分が関心のあることや思い出を話すだけでなく、相手が関心を持っていることや想い出についての話を聞くことでもあります。他人の話に耳を傾けることは、興味の幅を広げ、心を豊かにするために必要です。定期的に他の人と会話をすれば、生活にメリハリやリズムが生まれ、もっと自分の話を聞いてほしい、また話を聞きたいと思うことは生きがいにもつながります。
社会とのつながりを維持するため
一緒に暮らしている家族以外の人と話すことは、世間とのつながりを作り、社会的な孤立を防ぐために必要です。例えば、介護施設の利用者なら、スタッフとの会話も社会的なつながりの維持になるでしょう。日頃からスタッフと会話をしていれば、体調の変化や心の異変にもすぐに気付いてもらえます。しかし、コミュニケーションを取っていなければ、見落とされてしまうかもしれません。
健康を維持したりうつを防止したりするため
話し相手がいれば、口を動かして声を出すために、顔の表情筋を動かします。話に夢中になれば、身振り手振りも使って相手に自分の意思を伝えようとするかもしれません。自分の考えや感じたことなどを声に出して相手に伝えようとすることは、健康の維持に役立ち、うつの防止にもなります。

高齢者の話し相手として施設にロボットが導入される理由
高齢者にとって大切な存在である話し相手として、コミュニケーションロボットが注目されています。それはなぜなのでしょうか。主な理由は以下の3つです。
1.人手不足だから
介護施設には、慢性な人手不足に悩まされているところが少なくありません。そのようなところでは、コミュニケーションロボットの導入が人手不足の解消に役立っています。コミュニケーションロボットに一部の業務を任せることができれば、介護職員の業務負担を軽減しながら、必要な業務をこなすことが可能です。
2.見守り支援も兼ねられるから
コミュニケーションロボットには、見守り機能がついているものもあります。人感センサーを搭載しているものであれば、人の動きを感知できるため、トイレや脱衣所など、プライバシーを尊重しなければならないエリアに置いても安心です。無用な外出や徘徊についても、監視カメラのようなストレスを与えずに見守ることができます。温度や湿度の測定も組み合わせれば、熱中症の予防にも有効です。
3.介護レクで場の雰囲気を和らげてくれるから
コミュニケーションロボットの中には、介護レクで場を和ませてくれるような機能を搭載したものもあります。レクリエーションロボットとしては、声をかけることによってレクリエーションの司会進行するもの、体操やゲーム、クイズなどを一緒にやってくれたりするものなどが人気です。

コミュニケーションロボットを選ぶ際のポイント
コミュニケーションロボットは、子どもに対応するもの、高齢者に対応するものなど種類が豊富です。高齢者介護に活用するのであれば、目的があったものを選ばなければいけません。搭載されている機能数が製品によって異なるので、コストパフォーマンスを確認して、納得できるものを選びましょう。
話し相手としての機能を重視するのであれば、音声認識能力が高いものを選ぶのがおすすめです。よりリアルなコミュニケーションを取ることができるので、メンタルケアにも役立ちます。高齢者が扱うため、できるだけコンパクトで重くないものがよいでしょう。
いかがでしたか。話し相手の存在は、高齢者が健康かつ充実した生活を送るうえで、とても大事な役割を果たしています。介護職員が利用者一人ひとりとコミュニケーションを密に取るのが理想ですが、理想通りにはならない施設が多いようです。
コミュニケーションロボットが導入されている施設でも、コミュニケーションをロボットには任せっぱなしにはせず、うまく連携を取りながら、声掛けができるといいですね。でも、自分が他のスタッフとのコミュニケーションがうまくいっていないというのであれば、転職を検討する必要がありそうです。もし転職を検討するのであれば、 大阪介護転職ネット に相談してみませんか? 実績豊富なキャリアアドバイザーがあなたの悩みや希望に耳を傾け、ぴったりの転職先を一緒に探してくれますよ。




