食養生って何? 健康な体や心を維持するために知っておきたい食の知識

2025.05.16掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。皆さんは、「食養生」という言葉を目にしたり耳にしたりしたことがありますか? 食養生とは、食事の工夫によって健康を維持する考え方です。食養生を理解すれば、季節の変わり目や環境の変化によって崩れてしまいがちな体調の維持に役立つかもしれません。そこで、今回は、食養生について解説します。

食養生とは?

食養生とは、体調を整えるたり、健康を維持したりするためには、食事を工夫する必要があるという考え方です。季節の変わり目や環境の変化など、体調を崩す要因の多くは、簡単に取り除くことができません。しかし、食養生の考え方に基づけば、状況に応じて食事内容を変えることによって、心身の不調を整え、健康を維持することが可能になります。

 

食養生の基本「五味」「五性」「五色」とは?

食養生の基本に「五味」「五性」「五色」があります。それぞれ食材が持つ5つの味、5つの性質、5つの色のことです。人間の生命活動に必要な3つの要素「気・血・水」をコントロールし、健康を維持するためには、五味、五性、五色をうまく組み合わせる必要があります。

 

<五味>

・辛(しん)

辛味のことで、停滞している気や血の流れをよくする働きがあります。代表的な食材は、大根、しょうが、にんにく。

 

・苦(く)

苦味のことで、体内の余分な熱や水分を除去する働きをします。代表的な食材は、コーヒー、緑茶、あんず。

 

・甘(かん)

甘味のことで、筋肉の緊張を緩めて痛みを和らげたり、血を補ったりする働きをします。代表的な食材は、卵、しいたけ、ブロッコリー。

 

・鹹(かん)

塩味のことで、固まったものを和らげる働きをします。代表的な食材はアサリ、イカ、わかめ。

 

・酸(さん)

酸味の事です。筋肉や内臓などを引き締める働きをします。代表的な食材は梅、キウイ、イチゴ。

<五性>

寒(かん)

寒は、身体を冷やす働きが特に強い食材です。水分の補給により体の炎症を鎮め、毒素を排出する役割をします。代表的な食材は、トマトや、きゅうり、なす、すいか、バナナ。

 

涼(りょう)

涼は、身体を冷やす働きのある食材です。寒よりは控えめですが、過剰に活性した身体を鎮め、冷やす役割をします。代表的な食材は、セロリ、ほうれん草、大根、レタス、かに、サバ、豆腐、わかめ、みかん。

 

平(へい)

平には、身体を温めたり冷やしたりする性質はありません。そのため、どのような体質の人でも食べやすい食材です。代表的な食材は、米、大豆、とうもろこし、じゃがいも、れんこん、卵。

 

温(おん)

温は、身体を温める働きをする食材です。穏やかに身体を活性化させ温めます。代表的な食材は、しょうが、にんにく、たまねぎ、かぼちゃ、鶏肉、赤ワイン。

 

熱(ねつ)

熱は、身体を温める作用が強い食材です。内蔵の働きを活発にして、エネルギーの代謝を高めます。代表的な食材は、羊肉、唐辛子、コショウ。

 

<五色>

赤:活力を与える 。代表的な食材は赤ピーマン、トマト、肉類。

黄:気持ちを明るくし、消化を助ける。代表的な食材はかぼちゃ、かんきつ類、みそ。

緑:心をリラックスさせ、体調を整える。代表的な食材はほうれん草、春菊、セロリ。

白:心身共にスッキリさせる。代表的な食材は大根、白米、白ごま。

黒:心を落ち着かせ、ホルモンバランスを整える。代表的な食材は、黒豆、のり、しいたけ。

いかがでしたか。介護で接する高齢者には、季節の変わり目や環境の変化によって心身の不調を訴える人が多いですよね。食養生について正しい知識を身に付ければ、自分自身の体調管理だけでなく、介護で接する方々の健康管理にも役立てられます。書店にも食養生に関する本がたくさん並んでいましたから、興味があれば、ぜひ手に取ってみてください。

 

しかし、もしあなたが、食事の工夫だけでは手に負えないような不調を感じている場合は、他にも手を打たなければいけませんね。不調の原因が職場環境にあるようなら、転職も検討してみましょう。転職先を探すのであれば、 大阪介護転職ネット に相談してみることをおすすめします。実績豊富なキャリアアドバイザーがあなたの悩みや希望に耳を傾け、ぴったりの転職先を一緒に探してくれますよ。