肌の乾燥が気になる季節!保湿剤の種類別に正しい塗り方を知ろう

2024.12.23掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。皆さんの中には、冬になると肌の乾燥がひどくなって困るという人もいるのではないでしょうか。介護職は手洗いや手指消毒の機会が多く、暖房で空気が乾燥した室内で過ごすことが多いからかもしれません。肌の乾燥対策には保湿剤が重要です。しかし、匂いがきついものやべたつきが残るものは使えませんよね。そこで、今回は、乾燥肌対策に役立つ保湿剤の選び方や正しい塗り方について解説します。

乾燥した肌に保湿剤が必要な理由

乾燥している肌は、皮膚の角質部分の水分や肌表面の皮脂が不足している状態です。角質層は肌の一番外側にあるレンガを積み上げたような層で、外部からの刺激や異物の侵入を阻止しています。その角質層を覆うようにして潤いを守っているのが皮脂膜です。

 

通常はこうして肌のバリア機能を保っているのですが、何らかの原因で皮脂の分泌が不足すると、角質層が剥がれて隙間ができてしまいます。バリア機能が低下すると、水分が蒸発しやすく、異物の親友も阻止できません。外部刺激にも敏感になり肌トラブルが起こりやすくなります。

 

バリア機能が低下した肌には水分と油分が足りません。そこで、保湿剤を使って、失った水分を補い、それ以上水分が蒸発しないように表面を覆います。

 

「モイスチャライザー」と「エモリエント」

保湿剤には「モイスチャライザー」と「エモリエント」という種類があり、それぞれ特徴が異なります。モイスチャライザーは、角質層に直接水分を与える形で保湿するタイプです。尿素やヘパリン類似物質、セラミド、ヒアルロン酸、水溶性コラーゲンなど高い吸水性や保吸湿性を持つ成分を配合した保湿剤がモイスチャライザーに分類されます。

 

一方、エモリエントは、角質の表面に皮膜を作って、水分の蒸発を抑える形で保湿するタイプです。ワセリンやスクワラン、オリーブ油、ツバキ油など油性の成分を含み、皮脂膜と似たような働きをします。

 

モイスチャライザーとエモリエントでは、肌への働きかけ方が違うので、乾燥している部位や肌の状態に合わせて適した保湿剤を選ぶことが重要です。

主な保湿剤の主成分を比較してみよう

ドラッグストアなどで手に入る保湿剤の主成分として一般的なワセリン、ヘパリン類似物質、尿素の3つを比較してみましょう。ワセリンはエモリエント、ヘパリン類似物質と尿素はモイスチャライザーです。

 

ワセリンには、値段が安く、肌への刺激が少ないというという長所がある一方で、塗ったときにべたつくという短所があります。角質を柔らかくする作用があり、バリア機能の補強や水分保持の作用もそれなりに期待できるので、荒れた皮膚を保護するという目的で使うとよいでしょう。

 

ヘパリン類似物質は、水分を保持する力が特に優れています。塗り広げやすくべたつきが少ないという点も長所です。しかし、独特な匂いがするものもあり、それを苦手と感じる人がいるかもしれません。角質を柔らかくする作用は、ワセリンや尿素に劣ります。水分を補うことを重視するならヘパリン類似物質がよいでしょう。

 

尿素は、保湿効果が高くべたつきも少ないという長所がある一方で、荒れた肌に塗ると刺激感がある点が短所です。角質を柔らかくする作用が特に優れているので、乾燥で皮膚表面がカチカチになっている場合は、尿素が向いています。しかし、バリア機能を補強する作用はほとんどありません。

保湿剤は使い分けが重要

モイスチャライザーとエモリエントでは保湿剤としての役割が異なります。日常的な保湿に向いているのはモイスチャライザーですが、肌が荒れている部分を保護するためにはエモリエントを使用するのがおすすめです。

 

保湿剤の適量とは?

保湿剤には軟膏やクリームタイプ、ローションタイプなどの種類がありますが、いずれも約0.5gを大人の手のひら2枚分に塗り広げるのが目安になります。チューブに入った軟膏やクリームタイプは、人差し指の指先から第1関節までに乗るように絞り出した量が約0.5gです。瓶に入ったクリームタイプの場合は、人差し指の先から第1関節の半分までに乗るようにすくうとだいたい0.5gになります。ローションタイプの場合は、1円玉大が約0.5gです。

保湿剤の正しい塗り方は?

保湿剤をしっかり擦り込んでいる人はいませんか?表面が剥がれバリア機能が低下している肌に強い刺激を与えるのは逆効果です。指に取った保湿剤を肌の上に置いたら、その上に手のひらをおき、こすらないように塗り広げます。腕の場合は、肘から指先方向ではなく、腕をつかむようにシワに沿わせて軽く塗り広げるようにするといいでしょう。塗った後に肌の表面がテカって見えるくらいがちょうどよい塗り方です。

 

いかがでしたか。保湿剤の知識は、入浴介護をした後のケアにも役立ちます。高齢の方はより肌が弱い状態ですから、正しく保湿剤を使い分けてあげられるといいですね。

 

ところで、介護人材も保湿剤と同様、適材適所があります。今の職場はあなたに合っていますか? 「もっと力を発揮できる職場で働きたい」「正しく評価してもらえる職場へ移りたい」というのであれば、 大阪介護転職ネット にぜひ相談してください。経験豊富なキャリアアドバイザーが、あなたの悩みに耳を傾けて、一緒にぴったりの職場を探してくれますよ。