10月より開催「介護デジタル中核人材」について分かりやすく解説
こんにちは。大阪介護転職ネットです。
厚生労働省は、近年、介護業界におけるデジタル化の導入に力を入れています。以前の記事でお伝えした介護ロボットやICT化による「生産性向上委員会」の設立も、そのひとつといえるでしょう。
今回は、新たに発表された「デジタル中核人材養成研修」について、研修の目的や対象者、プログラムの内容をお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
生産性向上委員会の詳細はこちらから。
「デジタル中核人材養成研修」とは
デジタル人材とは、デジタル技術を活用して業務の効率化を目指す人たちのことです。
近年、介護業界でも、介護ロボットやICT(情報通信技術)の導入など、少しづつではありますが、徐々にデジタル化が進んでいます。
そして、対応していくには、介護テクノロジーのシステムを使いこなせる人材が必要です。
今年の10月から開催される「介護デジタル中核人材養成研修」では、介護現場で使うアプリやツールの使い方、デジタル技術を活用した効率よい仕事方法など、実践的なスキルが習得できます。
「デジタル中核人材養成研修」の目的
研修を実施する目的は大きく分けて三つあります。
また、取り組みの背景には、主に介護職員の人手不足解消が挙げられるでしょう。
■ 介護テクノロジーの意義
介護現場の生産性向上のために、テクノロジーを効果的に活用し、質の高いケアを実践する意義を理解する。
■ リーダーシップの知識とスキル
生産性向上と業務改善に向けて、組織全体がチームとして取り組むためのリーダーシップの基本的な知識とスキルを習得する。
■ 科学的介護の知識
利用者の自立支援と個別性の高いケアを実現するために、介護テクノロジーを最大限に活用するアセスメント力など、科学的介護の基本的な知識を習得する
「介護デジタル中核人材養成研修」のプログラム内容
研修は、事前課題と集合研修(3日間のオンライン授業/自職場での実践)を終えたあと、確認テストを受けて終了です。
まとめると、以下のスキルが習得可能です。
■ 介護現場に対する基本的な理解
■ 介護テクノロジーへの基本的な理解
■ 課題解決スキル
■ プロセスマネジメントスキル
■ ファシリテーションやリーダーシップに関するスキル
「介護デジタル中核人材養成研修」の対象者
条件 1:
介護サービス施設・事業所等での勤務経験が3年以上ある(介護職以外の職種や、法人本部等の勤務等を含む)。
条件 2:
勤務先(介護サービス施設・事業所等)で、業務改善や介護テクノロジーの導入・運用に関わっている、または、今後取り組みたいと考えている。
「介護デジタル中核人材養成研修」の受講料
研修費は無料です。受講条件を満たしていれば、どなたでも参加できます。だだし、定員が決まってるので、気になる方は早めに申し込みをしておくとよいでしょう。
応募詳細はつぎのとおりです。
開催期間 2024(令和6)年10月~2025(令和7)年2月
募集要項 https://www.mhlw.go.jp/content/001303905.pdf
まとめ
今回は、10月から新たに開始される「介護デジタル中核人材養成研修」についてまとめました。
「デジタル化」といっても、介護業界は他業種と比べて基本ベースで遅れています。デジタル人材だけではなく、導入コストもかなり必要です。
また、介護の主な業務は、利用者さまの介助やコミュニケーションです。作業的な仕事はほんの一部なので、完全なデジタル化には限界があるのではないでしょうか。
介護現場における「人手不足」の認識についても、現場を知る人と全く知らない人、つまり政府との間では、大きなズレが生じているような気がします。
しかし、今回の研修自体は、介護テクノロジーの基礎知識や、リーダーシップに必要なスキルなど、専門性の高い内容となっています。
人手不足の緩和に繋がるかは分かりませんが、新たな取り組みの先駆けとなるのでしょう。気になる方は、ぜひこの機会に受講してみてください。
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