湿布薬ははがした後も要注意!湿布かぶれの原因と正しい対処法

2024.09.24掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。皆さんは、日頃湿布薬をよく利用する方ですか? 自分の肩や腰に貼る機会が少なくても、介護を利用する高齢者に頼まれて、貼ったりはがしたりする機会があるという人もいるのではないでしょうか。湿布薬は、はがすと痛みを感じるときがあり、はがしたところをよく見ると、赤くなっていたり水ぶくれができていたりすることも少なくありません。そこで、今回は、湿布かぶれができる原因と、かぶれたときの正しい対処法について解説します。

湿布薬とは?

湿布薬とは、布地やプラスチックフィルムの表面に、消炎鎮痛効果のある有効成分と基剤を混ぜ合わせ、薄く塗布した張り薬です。患部に貼ることで、皮膚表面から薬剤を吸収できるようになっています。炎症による腫れを鎮め、痛みを和らげるために用いる薬剤です。

湿布薬には種類がある

普段湿布薬と呼んでいるものにはパップ剤とプラスター剤の2種類があります。パップ剤は基剤に水分を含んでいる厚手の湿布薬です。多くの人が、湿布と聞いて思い浮かべるのがこのタイプかもしれません。基剤に含まれる水分が蒸発する際に患部の熱を奪うため、ひんやり感じます。粘着力はあまり強くなく、はがれやすいと感じるのもこのタイプの特徴です。

 

一方、プラスター剤の基剤には水分は含まれていません。薄いテープ状のシップです。基剤が脂溶性なので患部にしっかりと貼り付きます。薄手で目立ちにくくはがれにくいので、関節などよく動かす部位に使われる湿布薬です。

パップ剤には温感と冷感がある

パップ剤には、メントールなど冷たく感じる成分が含まれている冷感タイプと、カプサイシンなど温かく感じる成分が含まれている温感タイプがあります。冷感タイプは、打撲やねんざ、関節炎などで患部に炎症が起こっている場合に有効です。急性期に、患部の腫れを鎮めたり、熱を冷ましたりするのに用いられます。

 

一方、温感タイプは、患部を温めるための湿布です。同じ打撲や捻挫、関節炎などでも、熱や腫れが引いた後の慢性期は、冷やし続けるのはよくありません。患部を冷やし続けると、血流が悪くなり逆効果です。熱や腫れが引いた後は、血流改善のために温感タイプを用います。パップ剤は、症状に応じて冷感と温感の使い分けが必要です。

湿布かぶれの原因

湿布かぶれの原因は主に下記の3つです。

  • 皮膚が刺激に対して過敏に反応している
  • 薬剤(薬効成分や基剤)としてかぶれやすい薬剤が使われている
  • 使用時間が長すぎる

皮膚のバリア機能が弱まっている人は、基剤に含まれている水分や粘着性分に長時間触れることで肌荒れを起こすことが少なくありません。湿布で覆われた部分に汗をかいたり蒸れたりすることでも、肌にトラブルが起こります。

 

湿布かぶれの正しい対処法

湿布かぶれが疑われるときは、すぐに湿布薬をはがして患部を確認しましょう。とにかく、かゆみや痛みの原因となっている物質を取り除くことが大事です。粘着性分が残っている場合は、ぬるま湯で洗い流しましょう。水分を拭き取るときは、こすらずタオルを押し当てるようにします。

 

かゆみを感じてもかきむしってはいけません。更に刺激を与えると、炎症が悪化してしまいます。赤みや熱があるときは、布でくるんだ保冷剤などを患部に当て、冷やすと楽になるでしょう。炎症がひどい場合は、皮膚科を受診して薬を処方してもらいます。

湿布かぶれを予防するには?

濡れた肌に湿布薬を貼ると、湿布かぶれが起こりやすくなります。かぶれなくても、水分が残っているとはがれやすいので、湿布を貼るときは、必ず余分な水分を取り除いてからにしましょう。特にお風呂上りに湿布薬を貼るときは注意が必要です。身体が温まって汗をかきやすくなっているので、汗が引くまで待ってから貼るようにします。

 

湿布薬は同じ場所に長時間貼りっぱなしにしてはいけません。数時間使用したらはがしましょう。同じ個所に何日にもわたって使用しなければならないときは、少しずつ場所をずらします。そして、次の湿布を貼るまで数時間空けて、肌を休ませるようにするとよいでしょう。

いかがでしたか? 介護職員には、肩こりや腰痛で湿布薬を使用している人も多いかと思います。かゆみを感じたときには、すぐにはがして正しい対策をしてください。また、介護を利用する高齢者には、肌のバリア機能が弱まり、湿布かぶれが起こりやすい状態の人が少なくありません。汗をかきやすい夏場はもちろん、厚着をする季節も要注意です。特に、長時間座りっぱなしで過ごす人は、湿布を貼った部分が蒸れやすくなっています。悪化する前に気付いてあげられるといいですね。

 

毎日の仕事が辛すぎて、湿布薬の量が増えているという人は、湿布かぶれに苦しむ前に、職場を変えることも検討してみましょう。転職すると決めたときには 大阪介護転職ネット に相談してください。経験豊富なキャリアアドバイザーがあなたにぴったりの転職先を一緒に探してくれますよ。