「生活支援コーディネーター」ってどんな職種?配置の経緯や仕事内容を徹底解説【前編】
こんにちは。大阪介護転職ネットです。
みんさんは「生活支援コーディネーター」という職種をご存じでしょうか?
地域の高齢者を支え、住み慣れた地域で自立した生活が送れるよう、生活支援サービスや介護予防サービスを提供する専門職のことです。
一般的にはあまり耳にしないかもしれませんが、実は介護や福祉業界において、重要な役割を果たしています。
団塊世代が約2,200万人を超えると予測されている2025年問題では、国民の4人に1人が75歳以上になると予測されているため、介護職員および、生活支援コーディネーターの必要性がより大きくなるでしょう。
今回は、生活支援コーディネーターの目的や役割について詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。
国が提示する「総合事業ガイドライン」によれば、
「高齢者の生活支援等サービスの体制整備を推進していくことを目的とし、地域において、生活支援サービスの提供体制の構造に向けたコーディネート機能(お主に資源開発やネットワーク構造の機能)を果たす者」
と記されています。
短い文章ですが、理解が難しいですよね。生活支援コーディネーターが配置されるようになった背景を、もう少し詳分かりやすく解説しましょう。
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「高齢者の生活支援等サービスの体制整備を推進」とありますが、なぜ高齢者の生活支援を整備しなければならないのでしょうか。
訪問介護で働いている方はお分かりだと思いますが、現在、ヘルパーが担当している買い物代行や掃除といったサービスは、ヘルパー自身の高齢化、人手不足、介護給付費の増加などにより、維持が困難になってきています。
そのため、今後は市町村が中心となってサービスの整備を進めていかなくてはいけない、ということです。
また、生活支援コーディネーターの配置は、2014年の「介護保険法」の改正とともに始まりまりました。
法改正により「生活支援体制整備事業」という新たな事業が創設され、生活支援コーディネーターの配置が進められたそうです。
そして、2018年には、すべての市町村で展開されるようになりました。
生活支援コーディネーターの活動範囲は、大きく分けて3つの層に分けられます。
生活支援コーディネーターは、第1層と第2層の活動を担当します。
一方、第3層では、具体的なサービスの提供という現場レベルの活動であり、生活支援コーディネーターの主な役割から一歩進んだものです。
それぞれの層は密接に連携しており、高齢者の生活支援を行うための一体的な体制で形成されています。
生活支援コーディネーターは、その一部として重要な役割を果たしているといえます。
生活支援コーディネーターの勤務先は、市区町村によって異なります。
小規模な自治体では、市役所の福祉関連部署が主な配置先となるでしょう。大規模な自治体では、業務委託として、社会福祉法人や特定非営利活動法人(NPO)などへの配置が多いようです。
また、生活支援コーディネーターは「生活支援員」と混同されることがありますが、少し似ているものの異なる職種です。
生活支援員は主に障害者の支援を行い、障害者支援施設や就労移行支援事業所、地域包括支援センターなどで働きます。
簡単にいうと、生活支援コーディネーターの主な仕事は体制構築なので、高齢者の介助や障がい者の就労支援など、直接的な介護や支援の提供は行いません。
具体的な仕事内容については、次回の記事で詳しくご紹介します。
いかがでしたか。今後、生活支援コーディネーターは介護業界でますます注目される職種となることでしょう。
ヘルパーだけでは対応しきれない業務が増えてくる中で、サービスの整備や調整は必要不可欠となります。
次回の記事では、生活支援コーディネーターの具体的な仕事内容や給与面、そしてどのようにして生活支援コーディネーターになるのか、といった点について詳しくご紹介します。気になる方はぜひご覧ください。
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