手の赤みをただの肌荒れと侮るなかれ!ラテックスアレルギーにご用心

2024.04.15掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。皆さんの中に、慢性的な手荒れで悩んでいる人はいませんか。介護職はゴム手袋を使う機会が多いですよね。外したときに手が赤くなっていても、汗をかいて蒸れただけだと思ってしまうことがあります。しかし、それはラテックスアレルギーの症状かもしれません。そこで、今回はゴム手袋を使う機会が多い介護職が注意したいラテックスアレルギーについて解説します。

ラテックスアレルギーとは?

ラテックスアレルギーとは、天然ゴムの成分であるラテックスのタンパク質がアレルゲンとなって引き起こされるアレルギー症状です。ラテックスを含む製品に触れることで皮膚に赤みやかゆみ、蕁麻疹などの症状が現れます。天然ゴム製品に触れる機会の多い職業の人はラテックスアレルギーが発症するリスクが高いため注意が必要です。介護職も、日常的に天然ゴム製品に接する機会の多いため、ラテックスアレルギーのハイリスクグループに含まれています。

ラテックスアレルギーの症状は?

ラテックスに含まれているタンパク質が汗などによって溶け出すことで、触れている部分にアレルギー反応が起こります。そのため、直接天然ゴム製品に触れている部分に局所的な蕁麻疹が現れたり、かゆみを感じたりするのが通常です。しかし、天然ゴム製品に触れていない部分にも症状が出現することがあります。そうなると、なかなか原因に気付くことができません。目や喉がかゆくなり、鼻水やくしゃみが出ても、花粉症の季節などはすぐにラテックスアレルギーとは気づかないでしょう。アレルギーが重篤になると、アナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難や血圧低下を起こすことがあります。

ラテックス・フルーツ症候群で気付く場合も

ラテックスアレルギーの人の中には、果物やその加工品を口にしたときにアレルギー症状を発症する人がいます。フルーツの中に含まれるタンパク質とラテックスに含まれるタンパク質の構造が似ているために起こるラテックス・フルーツ症候群という反応です。ラテックスアレルギーがあれば必ず果物でも反応するというわけではなく、果物に反応するのはラテックスアレルギーの人の30~50%と言われています。

 

口腔内に刺激を感じる程度から、アナフィラキシーショックで呼吸困難になるレベルまで、症状の程度は人によってまちまちです。ラテックス・フルーツ症候群を起こしやすい果物には、バナナ、キウイ、栗、アボカド、パパイヤ、メロン、マンゴー、イチジクなどがあります。

 

 

ラテックスアレルギーの対象法は?

ラテックスアレルギーは、一度発症すると残念ながら一生治りません。重篤化すると、命の危険もあるため、きちんと対処する必要があります。まず、ラテックスを含む天然ゴム製品の使用を可能な限り避けることが大事です。介護の現場で使用する手袋には、ラテックスフリーの合成ゴム(ニトリルゴムという石油系の合成ゴム)で作られているものやプラスチック製のものがあります。

 

もし、気付かずに天然ゴムのラテックスに触れてしまった場合は、症状の出方に応じた対処をしましょう。局所的にかゆみや蕁麻疹が出ている程度なら、流水でラテックスの成分をしっかり洗い流します。その後、薬を塗ったり服用したりすれば症状が治まるでしょう。しかし、蕁麻疹が全身に広がった場合、喘息のような症状、吐き気などが現れた場合などは、すぐにでも医療機関を受診する必要があります。

 

特に、アナフィラキシーの既往がある人は注意が必要です。常にアドレナリン自己注射薬を携行し、万が一全身症状が出たときには、自己注射を行ったうえで、医療機関を受診するようにしてください。

対処法がわかっていれば怖がらなくても大丈夫

ラテックスアレルギーを甘く見るのは危険ですが、「ラテックスアレルギーが怖いから、介護職は無理かも」などと思う必要はありません。介護業界は、医療業界や製造業界などと同様、ラテックスアレルギーのハイリスクグループに含まれているため、多くの職場でラテックスアレルギーの対策をしています。しかし、施設を利用する人の持ち物や訪問先で日常的に使われているものの中に天然ゴム製品があるかもしれません。一緒に働く仲間やサービスを利用する人がラテックスアレルギーを発症する可能性もあるため、知っておいた方がよい知識として紹介しました。いざというときに、正しい対処ができるように覚えておいてください。

いかがでしたか。ラテックスアレルギー以外でもアレルギーがあると、転職先を探す際に不安を感じることがありますよね。そのようなときは 大阪介護転職ネット に相談してください。経験豊富なキャリアアドバイザーがあなたの不安を受け止め、一緒に転職先を探してくれますよ。安心して一歩踏み出してみましょう。