特養と老健とでは目的や利用者が違う!自分にぴったりの転職先はどちら?

2024.02.22掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。皆さんは、転職先を探すうえで、特別養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設(老健)のどちらを選ぶか迷ったことはありませんか。どちらを選んでも施設介護になりますが、施設の役割が異なるため、利用者や提供するサービスに違いがあります。きちんと自分に合う方を選べるように、特養と老健の違いを知っておきましょう。これから施設介護の転職先を探している人はぜひ参考にしてください。

 

 

特養と老健の違いは?

特養と老健にはさまざまな違いがあります。どのような違いがあるのか確認しておきましょう。

 

目的や役割の違い

特養と老健とでは、そもそも施設としての目的や役割が違います。特養は、在宅での介護が困難な高齢者が、常時介護を受けながら生活するための場所です。入居できるのは原則的に要介護3以上に限られており、入院などで退所することがなければ、一生涯住み続けることができます。

 

それに対して、老健は、医療的なケアやリハビリが必要な高齢者が、病院から自宅に戻るまでの間、一時的に生活するための場所です。65歳以上であれば要介護1から入ることができますが、在宅復帰を目的とする施設なので、原則として終身利用はできません。3カ月ごとにケアプランの見直しがあり、その際に退所か継続かという評価も行われます。

提供するサービスの違い

食事、入浴、排せつなど、日常生活にかかわる身体介護や生活支援はどちらの施設でも提供するサービスですが、入居者の介護度が違うため、提供する割合に差があります。介護度の高い入居者ばかりの特養では身体介護がメインですが、比較的介護度の低い入居者もいる老健では医療ケアやリハビリが中心で、身体介護は少なめです。

 

また、リハビリもどちらの施設でも提供されるサービスですが、提供するリハビリの内容に違いがあります。特養で提供するのは、生活に必要な機能を訓練する生活リハビリ、老健で提供するのは医師の診察や指示に基づく医学的なリハビリです。

 

さらに、終身利用の多い特養では、必要に応じて終末ケアや看取りも行われますが、老健では終末ケアや看取りが必要になる前に入院等で退所することになります。そのため、終末ケアや看取りを行う機会はほとんどありません。

 

 

特養で働くことのメリットとデメリット

特養は、介護度の高い人が多い施設です。身体介護や認知症ケアの機会が多いため、介護技術を向上させやすい環境だといえます。また、医療スタッフよりも介護職員の割合が多いため、経験豊富なベテラン職員のいる職場なら、一緒に働くことで知識やスキルなどを吸収しやすいでしょう。長期間の入居が基本なので、じっくりと時間をかけて向き合い、相手のことを理解しながら介護できる点もメリットです。

 

しかし、入居者は在宅では介護が難しい介護度の高い高齢者ばかりですから、身体介護の機会がどうしても多くなります。また、看取りも行うことがあるため、慣れるまでは精神的な負担を感じることもあるでしょう。

老健で働くことのメリット・デメリット

老健は、医療ケアやリハビリがメインの施設です。そのため、医療ケアやリハビリについての知識や技術を学べます。また、在宅復帰を目指す施設なので、症状が改善していく様子を見守れるのは大きなメリットだと言ってよいでしょう。また、特養と比べると、介護度の低い人が多く、身体介護の機会も憂くないので、身体的負担は軽いといえます。夜勤の際も看護師が配置されているので緊急の事態が起こったときでも安心です。

 

しかし、医療ケアやリハビリを提供する性質上、医療法人が経営していることが多く、特養と比べると医療スタッフの割合が多い施設です。医師も常駐しているので、医療スタッフのサポートのような役割になることが少なくありません。また、3カ月で入居者が入れ替わることが多いため、長期的サポートができない点はデメリットといえます。

特養と老健どちらが向いている?

特養が向いているのは、体力に自信があり、精神的にもタフな人です。また、介護技術を向上させたいという気持ちが強い人にも向いています。特に認知症ケアについての知識を身に付けたい人にはもってこいの環境です。長期間関わって、相手のことを十分理解して介護したいという人にも、おすすめの職場です。

 

一方、老健は利用者の入れ替わりが激しい職場ですから、どんな人とでもすぐに打ち解けられる、コミュニケーション能力の高い人に向いています。また、医療スタッフやリハビリスタッフなどとの連携が必須な職場です。他職種の考え方や視点も受け入れることができ、意見を交換し合える人でないと、一緒に仕事をするのが難しいかもしれません。

最終的には施設ごとの違いを確認

特養と老健のどちらが自分に向いているか分かったでしょうか。実際には、特養同士、老健同士でも施設ごとに理念や条件などに差があります。特に夜勤手当の金額は施設ごとに差が大きいので、確認して比較することが大事です。とはいえ、1人で多くの施設を比較検討するのは簡単ではありません。そんなときは、ぜひ 大阪介護転職ネット の経験豊富なキャリアコンサルタントを頼ってください。あなたにぴったりの転職先探しをお手伝いします。