介護に活かせる色の心理的効果!働きやすい環境づくりに役立てよう

2023.10.23掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。

 

日頃の生活で、周りの色を意識することはありますか。実は、周囲の色が人の感情に与える影響は大きく、無意識のうちにストレスを感じたり、逆に落ち着いた気持ちになったりしているそうです。そこで、今回は介護に活かせる色の心理的効果について話します。

 

それぞれの色が人の心理に与える影響

色が人の心理に与える影響は、色ごとに異なります。まずは、色ごとにどのような影響があるのか見ていきましょう。

 

赤が与える影響

赤はとてもインパクトが強い色です。気分を高揚させる力があり、やる気を起こさせます。ただし、体力が低下している高齢者には刺激が強いので、介護環境で利用する場合は注意が必要です。赤が目に入ることで、血圧が上がったり、バランス感覚が狂ったりすることがあります。

 

オレンジ色が与える影響

オレンジ色は、気分を明るくしたり、気持ちを温かくしたりする色です。活発なイメージ、かわいらしいイメージを与えるのにも役立ちます。親しみを感じさせたいときに活用しやすい色です。

 

黄色が与える影響

黄色にはオレンジ色と共通している部分がありますが、オレンジ色よりもさらに明るさや幸福感を強く感じさせる色です。高齢者にとっても、リラックスしたり気持ちが和らいだりする色ですし、胃腸の働きを高め、消化を助ける働きもします。しかし、注意喚起に用いられるほど目立ちやすい色なので、高齢者が長時間見続けると、目が疲れやすい色です。

 

緑色が与える影響

緑色は落ち着きや安らぎを感じさせる癒しの色です。目にも優しく、リラックス効果や疲労回復効果も期待できます。ただし、彩度の高い緑色は、長時間見続けると頭痛を引き起こす原因になるので注意が必要です。

 

青が与える影響

青は精神を安定させる色です。興奮を抑え、気持ちを落ち着かせる作用があり、集中力を高める効果も期待できます。ただし、食欲を減退させる色でもあるため、食堂などには不向きです。また、もともと口数の少ない高齢者の場合、青い色に囲まれていると、更に口数が減る可能性もあります。

 

紫色があたえる影響

紫色は相反する2つの作用がある色です。興奮を抑え、落ち着きを与える色であるため、疲労回復効果が期待できます。しかし、その一方で、感性を刺激し、個性を引き出す可能性も秘めている色です。

 

ピンクが与える影響

ピンクはかわいらしさや女性らしさを感じさせる色です。攻撃性を抑え、晴れやかな気分にします。幸福感を得られる色ですが、幼さを強調したり、依存性を強くさせたりする一面もある色です。

 

水色が与える影響

水色は青よりも脳への刺激が弱いので、高齢者施設にも使いやすい色です。解放感があり、心を落ち着かせたり、集中力を高めたりする効果も期待できます。さわやかさや清潔感、自由といったよいイメージを持つ人が多い色です。

 

黒が与える影響

黒は重厚感や高級感のある色です。一方で、孤独や不安、恐怖などネガティブなイメージを与えることもあります。人によってさまざまな捉え方のある色なので、高齢者施設で使用する場合は注意が必要です。

 

白が与える影響

白は清潔さや純粋さなど無垢な印象を与える色です。ただし、白と呼ばれるものは純白だけではありません。黄みがかった白、青みがかった白など、他の色が混じった白からは、混じった色の印象も感じます。

 

灰色が与える影響

灰色は彩度のない黒と白を混ぜた色です。黒に近いものから白に近いものまで幅が広く、灰色自体の主張はそれほど強くありません。都会的で洗練されたイメージを与えることもあれば、落ち着いたイメージを与えることもあります。

 

茶色が与える影響

茶色は、土や木など自然を連想させる色です。彩度が低い色ですが、ネガティブな印象を与えることは少なく、ぬくもりや落ち着きなどプラスの印象を与えます。緊張感を和らげる効果があるので、高齢者には安心感や信頼感を得やすい色です。

 

 

介護環境への応用の仕方

介護環境で色の心理的効果を利用する場合、部屋全体の色を変えるのは簡単なことではありません。ポイントを絞って色を使いましょう。それだけでも、部屋の印象をガラッと変えられます。どの色にも一長一短あるので、2つの色を組み合わせ、それぞれの欠点を補い合うようにすると効果的です。ただし、あまりコントラストがはっきりした色の組み合わせは、緊張感や疲労感のもとになります。介護施設に応用するなら、ベージュなどの暖色系の薄い色と観葉植物の緑などの組み合わせが定番です。

 

精神を安定させる青系の色は、寝室のベースに向いています。しかし、身体を冷やす色でもあるので、高齢者施設の場合は全体を寒色にするのは避け、部分的に取り入れましょう。介護環境の中で、高齢者が最も近くで目にするのは、介護職の身に付けている物です。エプロンなどを自分で自由に選べるなら、高齢者に対する刺激が少なく、安心感を与える色を選ぶようにしましょう。明るく元気を与えられる色もおすすめです。         

 

「色彩福祉士」や「色彩福祉アドバイザー」「認知症色彩ケアスタッフ」「カラーセラピスト」など、色の知識を介護に活かす民間資格もあります。介護職の転職においては、そのような資格を取って新しい職種にチャレンジするのも1つの方法です。もちろん、資格がなくても、ある程度色の心理的効果について知っていれば、自分の職場が介護職にとって働きやすい職場なのか、介護を受ける人にとって安心できる場所なのかがわかるでしょう。今の職場に不満があるのは、もしかしたら色のせいかもしれません。転職先を探すなら、 大阪介護転職ネット にお手伝いさせてください。豊富な知識と実績を持つキャリアアドバイザーがしっかりあなたの転職をサポートします。