比べてみましたお給料!介護職とケアマネジャー、社会一般の給料について
こんにちは、大阪介護転職ネットです!
今回は、介護職やケアマネジャーの給料にスポットを当てたお話です。お金の重要性や仕事を選ぶ際の給与の指標について考えてみました。また、介護職とケアマネジャーの給与差についてもご紹介し、福祉以外の一般の平均年収との比較も行ってみました。
介護職の平均年収
全国の介護職で作る労働組合、UAゼンセン日本介護クラフトユニオン(NCCU)が2023年1月に公表した賃金実態調査の結果を年収ベースでご紹介します。
以下はその結果ですが、通勤手当や時間外手当、夜勤手当などを含む総額であり、手取り額ではないことに注意です。また、あくまで平均値であり、キャリアや働いている母体、業種や職種で幅があります。
★介護職の平均年収:約381万円
★ケアマネジャーの平均年収:約388万円(昨年より17万円増加)
介護職とケアマネジャーの年収差は約7万円で、その差は年々縮まってきています。理由の一つとして、介護職の処遇改善が挙げられます。
ここ数年来、賃上げの対象となっているのは、介護職の処遇改善を取っている事業です。居宅介護支援事業などは対象ではありませんので、今後ますます年収差は縮まり、介護職とケアマネの年収差が逆転する日が近いかもしれません。
福祉以外の一般の平均年収との比較
介護職の給与を福祉以外の一般の平均年収と比較してみましょう。
★介護職の平均年収:約381万円
★全産業の平均年収:約455万円
介護職と全産業の平均年収の差は約75万円で、1ヶ月平均にしてみると約6万3千円になります。この差は昨年と比較すると、約21万円縮まっています。これは、政府の施策である処遇改善加算の効果が出ている、ということが言えると思います。
しかし、介護職やケアマネジャーの給与は、肉体的・精神的に負担が大きく、時間や労力を要する仕事内容であるにも関わらず、一般の平均年収に比べて低い傾向にあります。また、福祉業界は公的資金に依存していることが多く、給与水準を高くしにくい現実も影響しています。
介護職やケアマネジャーとして働くことは、高い専門性や人間性を発揮できますし、社会貢献度の高い職業です。社会的な使命感や人間関係の醍醐味を感じられる点を重視する人にとっては、魅力的な職種であると言えます。そうは言っても、やりがいだけでは食べていけません。給料は大切ですね。
ケアマネジャー不足に対する意見
最近、キャリアアップしてケアマネジャーになることが適切かどうか悩んでいる人や、ケアマネジャーの報酬が介護職に比べて少なく、介護職に戻るかどうか迷っている人からの相談が多く寄せられています。
福祉業界では介護職の賃上げが話題になっていますが、ケアマネジャーにはあまり注目されていないため、スッキリしないケアマネジャーも多いのではないでしょうか。
以前は、介護職からケアマネジャーになることが一つの昇進ルートとして考えられていましたが、現在ではそれが薄れつつあるようです。
介護の仕事は腰痛や夜勤など、年齢的にキツくなってくる要素が多いため、ケアマネなどの相談職に転換したいという人が以前は多かったのですが、難しいケアマネの試験を受け資格を取っても、その特典として、必ずしも給料の増加があるわけではないため、ケアマネジャーになる意欲が低下しているというのが現状です。
現在、ケアマネジャーが不足している中で、介護職の処遇改善はもちろん必要ですが、同時にケアマネジャーの処遇改善にも目を向けていかなければ、在宅ケアサービスが崩壊してしまう可能性があります。
福祉業界の未来について
介護職とケアマネジャーの給与を比較し、また介護職と全産業との比較も見てきましたが、現代はテクノロジーの進化が著しく、多様性に富んだ時代であり、人間がやらなくてもいい仕事が増えています。このような時代背景から、介護業界でも人員の削減が進むことが予想されます。
しかし、介護職には人手が不可欠な部分が多く、削減が難しいという考え方もあります。介護職の仕事には人間にしかできない価値があると考えられ、その価値を提供できる人材には、給与面での評価がされるべきだという意見が数多くあります。公務員試験に合格した介護福祉士公務員が働ける、地方自治体運営の介護施設や医療機関、行政の機関などの職場を増やす仕組みを作るという意見や、介護職全般を公務員にするという意見もあります。
皆さんには給与面について言及することが、不平不満ばかりのようで沈んだ気持ちにさせてしまうかもしれません。しかし、給与が低いと感じることがあっても、介護福祉の仕事を自分で選択した最初の熱い気持ちを忘れないでいてほしい、介護職の方々は誇りを持って、自信を持って仕事をしてほしい、そういつも思っています。
また、大阪介護転職ネットは、介護福祉の仕事に従事する全ての方々を応援しています。自分で選択した仕事に誇りを持って、積極的に取り組んでいってほしい、心からそう願っています。
今後も福祉業界の各事業の利益率や運営についてもテーマに上げ、様々な情報の発信をしていきたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた!