Q 「介護福祉士会」とはなんでしょう？

　こんにちは。大阪介護転職ネットです！

　みなさんは「介護福祉士会」を知っていますか？介護職に就いている人なら一度は聞いたことがあるかもしれませんね。入会した方がいいのか、どうすればよいのかわからないという声が届きましたので、「介護福祉士会」について調べてみました。

 

★『介護福祉士会』とは？

　「介護福祉士会」は、国家資格である「介護福祉士」の資格を有する者による職能団体のことを指します。

　全国統一の「公益財団法人　日本介護福祉士会」と、都道府県ごとにある「公益財団法人（都道府県の）介護福祉士会」があります。都道府県の介護福祉士会は、47都道府県に設立をされており、日本介護福祉士会のパートナー団体です。

公益財団法人　日本介護福祉士会公式ＨＰ
https://www.jaccw.or.jp/

★設立の目的は？

　下記が設立の目的です。

「設立の目的」
　介護福祉士の職業倫理の向上、介護に関する専門的教育及び研究を通して、その専門性を高め、介護福祉士の資質の向上と介護に関する知識、技術の普及を図り、国民の福祉の増進に寄与すること

 

★事業の内容は？

　介護福祉士会は目的を達成するため、多種多様な研修を提供したり、政策に関して国に意見を提出したりします。研修は、生涯研修を主として、他にも様々な内容のものを提供しています。提供される研修は、介護福祉士としての経験年数によって、3つに分けられています。

①介護福祉基本研修（実務経験が2年未満）
　介護福祉士として、生活支援の視点、自立支援の考え方、介護課程の展開などを学び、根拠に基づいた質の高い介護の実践力を培う研修が行われます。

②ファーストステップ研修（実務経験2年から3年）
　求められる介護福祉士像を目指すための研修です。小規模チームのリーダーや、初任者などを指導する指導係としての人材育成を目的とする研修を行います。

③認定介護福祉士養成研修（実務経験5年以上）
　介護職チームへの教育指導、介護サービスマネージメントを行い、介護職チームのサービスの質の向上を目指す研修です。また、地域包括ケアの推進、多職種との連携や協働を図る、地域の介護力の向上を図る、など、よりレベルの高い介護職を育成することが目的の研修となります。

　上記3つ以外にも、職能的な研修としていろいろな研修を提供しています。

・多職種連携に関する研修

・介護課程の展開

・中核的な役割を担う介護福祉士の資質の向上のための研修

・外国人技能実習生の指導向けの指導員講習

・サービス提供責任者の研修

などがあります。

 

 

★入会するメリットは？　

　介護福祉士会に入るとどのようなメリットがあるのでしょうか？わからないと入会の意味が見えてこないですね。下記が主な介護福祉士会に所属するメリットになります。

①日本介護福祉士会のニュースが年に5回届く
　年に5回、日本介護福祉士会が発行している会報が届き、制度改正や政策の動向などの情報を知ることができます。

②研修会への参加が可能になる
　各都道府県の介護福祉士会開催の様々な研修会へ、会員価格での参加が可能です。

③会員制の福利厚生制度がある
　「安心三重奏」という、日本介護福祉士会会員専用のオリジナル保険に割安で加入できます。
　保障内容は、賠償責任保険・生涯総合保険・所得補償保険の3つです。

④会員専用のがん保険、医療保険に加入できる
　集団割引が適用されている、会員専用のがん保険・医療保険に割安で加入できます。

⑤書籍を会員割引で購入できる
　日本介護福祉士会が発行する書籍を会員価格で購入できます。

⑥他の事業所の介護福祉士会の方々と直接交流ができる
　勤務先の事業所以外の介護福祉士と直接交流したり、情報交換したりネットワークを広げる機会があります。

★デメリットは？

①入会金、年会費がかかる

②途中入会、退会でも割引や返金はない

③日本介護福祉士会に入会する場合は、都道府県介護福祉士会に入会する必要がある

　年度の途中で入会をしても全額納入する決まりになっています。退会時にも年会費の返金はありません。

　また、日本介護福祉士会の参加には、必ず都道府県の介護福祉士会の参加が必要ですが、年会費もその分かかるということです。

　大阪府の例ですと、初めて日本介護福祉士会に参加をするときは、日本介護福祉士会の入会金で5,000円、日本介護福祉士会の年会費が3,000円、大阪府の介護福祉士会の年会費で3,000円、トータルで11,000円かかり、以降、年会費が日本介護福祉士会と大阪府の介護福祉士会の合わせて6,000がかかることになります。

　※都道府県で違いがあり、年会費がかからないケースもあるようです。詳しくは、公益財団法人　日本介護福祉士会公式ＨＰ　https://www.jaccw.or.jp/　でチェックしてみましょう。

 

　以上のメリット・デメリットを踏まえて参加したいと思った方は、下記参加の方法をご参考までにご覧ください。

手順１　日本介護福祉士会、都道府県の介護福祉士会に資料を請求する

手順２　請求した書類の入会申し込みに必要事項を記入して送付する

手順３　入会費・年会費を振り込む

以上で参加が可能です。不備がなければ、申込書を投函してから1.2週間で入会登録はできます。ただし、会員証は会費の入金確認後に送付するため、最長で3か月程度時間がかかることがあるそうです。

 

　メリット、デメリットを精査し、納得したうえで参加するかどうか決めてみてはいかがでしょうか。

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