原因不明の体調不良・・・その原因は○○○○でした。あなたは大丈夫?

2023.07.24掲載
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こんにちは。大阪介護転職ネットです。

ある介護福祉施設に、Kさんという女性の介護福祉がいました。まじめで仕事熱心、元気で明るく笑顔の絶えないKさんは、職場からも一目置かれ、利用者のみなさんからもとても慕われていました。Kさん自身、介護職は天職だと思っていましたし、毎日やりがいと生きがいを感じながら仕事をしていました。

 

 しかし、あるときからKさんは原因不明の体調不良に悩まされます。美肌で通っていた肌に湿疹ができ、以前から感じてはいたものの、肩こりや腰痛がだんだんひどくなっている、食べることが大好きだったのに、最近食欲がない。内科や婦人科、整形外科など受診しましたが、はっきりした原因は分からずじまいでした。

 

 精神面でも変化がありました。優しく温厚なKさんが、ちょっとしたことにイライラしたり怒りっぽくなったりしました。そんな自分が情けなく、極端に落ち込む、でもイライラしてしまう、そしてまた落ち込む、の悪循環に陥ってしましました。

 

 幸いKさんの上司は、そんなKさんの異変にいち早く気づき、「Kさんは極度に疲れているのではないか、ストレスが原因ではないか」と、思い当たりました。上司も以前に同じような症状で悩んだことがあったからです。Kさんの職場は職員のメンタルヘルスに力を入れていましたので、Kさんは然るべき対処をしてもらうことができ、徐々に体調や元の明るさなどを取り戻していきました。

 

 さて、皆さんに思い当たるところはありませんか?「自分は大丈夫、ストレス感じない人だから」という人でも、知らず知らずに蓄積しているのがストレスです。以下のセルフチェックで確認してみましょう。

★ストレスで起こる身体の症状

頭痛・めまい・下痢・便秘・発汗・肌荒れ・蕁麻疹・肩、首のコリ・冷え・倦怠感・睡眠障害・風邪をひきやすくなった・女性の場合、生理不順などがあります。

 

★ストレスで起こる心の症状

イライラしやすい・怒りっぽくなる・やる気がなくなる・気持ちの浮き沈みが激しくなる・注意力散漫でミスが増える・自分はダメな人間だと感じるなどがあります。

 

以上の症状があり、なぜだかわからない場合、ストレスが原因になっている可能性があります。これらに対処するための方法を以下に挙げたいと思います。

 

★ストレスを感じたらやるべきこと

・ストレスの原因と向き合い、解消すること

・溜まったストレスを発散すること

 ストレスの原因から目を背けたり、その場しのぎの対処ではダメです。さらに大きなストレスとなって後々自分に降りかかってきます。

 

 

介護職で多く見られるストレスの原因とその対処法について解説をしたいと思います。

 

原因①:人間関係

介護職(のみならず、ほとんどの職場)で代表的なストレスが人間関係です。介護労働安定センターが2020年に行った「令和2年度介護労働実態調査」によると、介護職が前職を辞めた理由のランキング2位が「人間関係」でした。これは全体の16.6%を占めています。介護職の多くが人間関係に悩んでいることが見て取れます。職員同士の関係、利用者さんとの関係、利用者さんの家族との関係などがあります。

対策:
Ⅰ信頼できる同僚、上司に相談する。
・まずは職場の身近な人に相談しましょう。的確な助言で知識や技術が身に付き、結果、解決につながることがあります。チームワークで解決できることもあります。

Ⅱ職場以外の安心できるコミュニティに属する。
・職場以外のコミュニティに属することで、人間関係が広がり、職場や利用者さんなどの人間関係が気にならなく過ごせるようになる効果があります。直接会うタイプのコミュニティでなくても、Twitterや趣味のゲームなどでの友達でも良いと思います。仕事の以外の時間を充実させましょう。

Ⅲそれでもダメだと感じたら、転職を検討する。
・上記で解決しない場合は、転職も考えてみましょう。人間関係の改善は簡単なことではありません。職場の人間関係が原因で心身共にストレスの症状が出ているのならば、転職も検討してみましょう。

 

原因②:長時間労働

福祉職で働く人は、「まじめ」「人に尽くす」「優しい」などの特徴を持った人が多いです。そのため、職場から長時間労働を強いられても文句ひとつ言わず、働きすぎてしまう人が多い傾向にあります。その結果、体調を崩してしまう人もいます。また、そうした職員の気持ちに甘えて、サービス残業が当たり前のようになっている事業所があることも知っておきましょう。勤務は1日8時間、週40時間と法律で定められています。これは働く人の心身の健康を守るためです。

対策:まず、長時間労働の現状を上長に相談しましょう。長時間労働は職員のみならず、事業所にとってもデメリットがあります。意外と上司が長時間労働の実態を把握していないこともありますので、必ず一度は相談してみましょう。

 

原因③:職場環境が合わない

自分の特性や生活スタイルに合わない職場で働いていると、いつの間にか大きなストレスとなってのしかかってきます。例えば、体力に自身のない人が特別養護老人ホームで働いたり、レクリエーションが苦手な人がデイサービスで働くなど、また、働く時間帯や給与の面で自分の生活スタイルに合わないと、不満などからストレスが蓄積されてしまいます。

対策:介護職にはどのような職種があるのかを確かめてみましょう。利用者さんにも元気な方から重度の要介護度の方まで、様々な人がいらっしゃいますので、職員も様々なタイプの人が求められます。また、働く時間も、週40時間や週1日だけの勤務、日勤のみや夜勤専従と、選択肢は豊富にあります。自分に合った職場は必ず見つかります。

★ストレス発散方法のご紹介

最後に、科学的に効果的と認められているおススメのストレス発散方法を3つご紹介したいと思います。

 

①運動:

ストレスの解消と言えば、運動ですね。アメリカのストレス研究データに、運動を続けた結果、ストレス耐性が高まり、不安を感じにくい状態を保てるというものがあります。運動習慣のある人や活動的な人は、うつ病の疾患率がそうでない人よりも20~30%低い傾向があるそうです。ウォーキングや踏み台昇降運動などの有酸素運動がおススメです。

 

②思っていることを全て紙に書く:

今考えていること、感情などをひたすら紙に書き出す、という方法です。これは「エクスプレッシブライティングExpressive Writing」という方法で、「思ったことを紙に書く」という簡単に思考を整理する方法です。「筆記開示」とも呼ばれ、思っていることや感情を書くことで開示して解決するテクニックです。ただそれだけですが、ストレスで発生する負の感情をコントロールし、さらに解消へ導き、強いメンタルを作ることが期待できます。

 

③誰かに相談する:

悩みがある場合、まずは誰かに話してみましょう。悩みを解決できるできないは一旦横に置いておいて、自分には相談できる人がいるんだということを再確認しましょう。人とのつながりを感じることは、心が安定し、悩みやストレスの解消へと導きます。これを「カタルシス効果Catharsis Effect」と言います。「カタルシス効果」は、心の中のもやもやした感情を吐き出し解放させることで気分をすっきりさせ、不安や緊張などの症状を軽くすることが期待できます。決してひとりで抱え込まず、周りの人や職場外のコミュニティなどで相談してみましょう。また、大阪介護転職ネットでは、とても優しく頼りになる、優秀なキャリアアドバイザーが在籍しています。悩みや不安なこと、職場でのストレスなど、なんでもご相談ください。あなたを全力でサポートします!

 

 

 

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