あなたは知っていますか?『介護福祉士』の名前の意味を

2022.01.24掲載
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こんにちは。大阪介護転職ネットです! 

介護業界の中でもなくてはならない職業のうちのひとつ、「介護福祉士」ですが、皆さんはこの職業の名前の本当の意味をご存じですか? なぜ「介護福祉士」というのか考えたことはありますか? あまり気にしたことはないでしょうか。

 例えば、医療を行う人は「医師」、看護をする人は「看護師」、バスを運転するのは「運転士」、他にも「弁護士」や「整体師」などの職業がありますね。介護をする人はなぜ「介護士」ではなく、「介護福祉士」なのでしょう。なぜ「福祉」が入るのでしょうか。

 考えだしたら眠れなくなってしまう筆者は、とことん調べてみようと思い、まず、手っ取り早く身近な介護福祉士(筆者の弟でケアマネジャーと介護福祉士を兼務)に聞いてみることにしました。その時にちゃんとした答えが聞けるとはあまり期待してはいなかったのですが、その身近な介護福祉士は明確な答えを教えてくれました。

 以下に、その介護福祉士が教えてくれた、とても深~いお話をまとめてみました。

 

『まず、介護福祉士が名称独占の資格であるということを知っている人は少ないのではないか。

 医師や看護師というのは業務独占資格であり、これは、資格を持っている人だけが、独占的にその仕事を行うことができる資格である。 

 介護福祉士、栄養士、作業療法士などは、名称独占資格に該当し、資格を持っている人だけが、その名称を名乗ることができる資格で、資格を持たないのに名乗ったり、似たようなまぎらわしい名前を名乗ることも禁止である。つまり、介護福祉士というのは、介護福祉士と名乗っていいよ、という資格であり、これを名称独占資格と言う。

 

 

 次に、「介護福祉士」という名前の意味を分解して考えてみよう。

 「介護」「福祉」「士」に分け、それぞれの意味は以下の通りである。

「介護」=日常生活の身体的困難などに対して補助したり看護したりすること。その知識や技術、専門性。

「福祉」=しあわせ。幸福。現代では、特に、公的配慮による、社会の成員の物的・経済的な充足をいう。

「士」=武士。業とするもの。一定の資格・職業の人。プロフェッショナル。

 

 さらに、「福祉」「福」「祉」に分けて意味を調べてみよう。

「福」=しあわせ。豊か。

「祉」=神の恵み。しあわせ。

 これらの意味から「福祉」とは、しあわせで満たされた状態と言ってよいだろう。



 それぞれの言葉の意味から察するに、「介護」は手段、「福祉」は目的ということである。介護福祉士は、何をする人なのか、名称の中に明確に言い表されているのがわかる。~認知症の人や高齢の人、車イスの人、障がい者の人など、介護の必要な人たちやそのご家族に、知識やスキルや技術を提供して、その人たちをしあわせに満ち溢れた状態にするプロフェッショナル、ということである~

 これは、逆に言うと、介護福祉士の人たちもしあわせを知らなければならないということだ。自らが健康でしあわせであると思える状態でいなくては、他の人のことをしあわせにはできない。専門的な知識やスキルを使って、人々をしあわせにするプロであり、それで稼いでいる人たちが不幸せということがあってはならない。

 「介護福祉士」という資格の名称の中には、お世話をするという「手段」と、その先にある、お世話をするほうもされるほうもしあわせな状態、QOLの向上という「目的」が、明確に表されている。国家試験に合格し、「介護福祉士」という職業を名乗っていいですよと言われた人たちは、名乗るからには、その名称の意味や使命、責任をしっかりと全うし、一番大切な「人々をしあわせにする」という目的を果たさなければならない。

 また、「士」だが、「士」とは武士のことである。武士は刀を振り回していただけではなく、熱心に学問もしていたと歴史が語っている。儒学や、儒学から派生した朱子学を学んでいた。

 武士は帯刀していたが、武士が刀を使うのは正義のためだった。その正義とは何なのか、学問でしっかりと学んでいた。だからこそ、いざという時、正義のために抜刀し、振るうことができた。学んでいない武士は、刀をただ凶器として扱った。

 介護職も同じで、きちんと学ばず、ただ知識やスキルを習得しただけで正しい目的を知っていないと、知識やスキルは凶器になってしまう。目的があって初めて知識やスキルが活用できるのであって、ただ自分たちがやりたいからやるとか、こうした技術を見せなきゃならない、というようなことだけで知識やスキルを実行すると、相手を苦しめたり、不幸にさせることになってしまう。

 お世話の先にある、その人の叶えたい自分、望む暮らしなど、それらを実現し、しあわせになってもらう、そして、自分もしあわせになる、「介護福祉士」とはそういう意味の言葉だ。』

※言葉の意味はコトバンク参照
https://kotobank.jp/

 ・・・ふ、深い・・・。

 皆さんはどうお感じになったでしょうか。 

 筆者は、この話しを聞き、「介護福祉士」という名前に込められた意味の特別さと、この職業がいかに大変か、しかし、とてもやりがいのある、尊い仕事であるということを改めて認識した次第です。

 そして、すべての介護に携わる人たちのしあわせを、願わずにはいられませんでした。

「2022年が、介護福祉職の皆さんにとって、良い年になりますように!」

 

 

 

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