介護士さんから聞いた『介護士あるある?いやいやないない、あったらダメ!』なお話~前編~

2021.10.18掲載
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こんにちは。大阪介護転職ネットです!

 ※以下のお話は、介護福祉士をしている筆者の友人ふたりから聞いた実話が基になっています。ふたりからは、名前などを伏せれば公開しても良いという許可をいただいています。

~前編~

 先日、筆者の友人の介護福祉士さんふたりと、久しぶりに話をすることが出来ました。直接会うことはできなかったので、流行りのオンライン飲み会をしようと日時を決め、モニター越しではありましたが、三人そろって顔を合わせることができたのは実に2年半ぶりでした。

 それぞれの近況を報告し合い、元気そうで良かったと、話題は自然と仕事上での出来事などに移っていきました。そこで筆者は、常々ふたりに聞きたいと思っていた「介護士あるある」を今回が良い機会だと思い、何か楽しいあるある話はないかと期待して聞いてみたのでした。

 

 

 まず、友人ふたりのご紹介です。
ひとりはKさん。Kさんは、特別養護老人ホームに勤務する、この道20年以上のベテラン介護福祉士さんです。もうひとりはSさん。Sさんは7年前に異業種からの転職で介護福祉士になった人で、病院の認知症病棟に勤務しています。

 Sさんは筆者のかなり前からの友人で、Sさんを介して知り合ったのがKさんでした。三人とも同年代で、仕事の事や家庭の事など、心置きなくなんでも話せる間柄です。

 Kさんのあるある話。「曜日や時間の感覚がなくなって、今日が何曜日かわからなくなったり、夜勤明けで家に帰ってからちょっと昼寝をするつもりだったのに、気づいたら夕方で、夕飯の支度も何にもしてない状況で、ちょー焦ることがあるよ(笑)」

「あるある(笑)!」と相槌を打つSさん。

 Sさんのあるあるは、「陽気なおじいちゃんが自分の車いすを、”俺のベンツ”って言ったり、それに、そうそう、夜勤の時なんだけど、明け方まですっごく静かで、今日は落ち着いてたな、良かったぁ、なぁんて思ってたら、急にナースコールがいっぺんに鳴り出して、てんやわんやになったり(笑)。もうね、アドレナリン全開になるよ(笑)」

「あるねぇ~(笑)」とKさん。他にも面白いエピソードをふたりとも楽しそうに話してくれました。

 しかし、お酒がすすんでいくと、Kさんがしんみりと「あるあるではないけど、この間こんなことがあった」と話してくれた出来事がありました。

 認知症の症状が始まっていた、80代女性の入居者さんの話です。

「その入居者さんは認知症で、満腹を感じる機能が上手く働かなくて、すぐにお腹がすいちゃうんだよね。認知症だと脳も疲れやすくて、疲れると何かを食べたくなるから、ティッシュとかポリ袋とかも食べようとしたことがあって、スタッフみんなで気を付けてたんだけどね・・・。

 この間、洗濯洗剤のジェルボールあるでしょ、あれをいつの間にか持ってて、食べちゃったの。

 あっ!と思ったときにはもう、モグモグごっくんて飲み込んじゃったんだよね。慌ててすぐに口をすすいでもらって、水をグラス2杯くらいかな、飲んでもらって、ランドリーへ行って洗剤が入ってる入れ物引っ掴んですぐ病院へ連れて行ったの。

 処置してもらって、その日は入院して様子を見ましょうということになったんだけど、幸い、吐いたり下痢になったりすることがなかったし、容体が安定してたから、翌日には退院して施設に戻れたから良かったんだけど・・・。

 お医者さんからはしばらくしっかり経過観察してくださいって言われた。思い出しても冷や汗が出てくる。そばにいたのになぁ・・・。胃洗浄なんて苦しい思いさせちゃったんだよねぇ。」と、うっすら涙が浮かんでいるようでした。

 20年以上介護の仕事をしてきて、初めて経験した出来事だったそうです。責任感の強いKさんは、まだ少し落ち込んでいるようでした。

 Kさんの話を聞いてSさんは、「誤飲や誤食や異食事故って、消費者庁に上がってる報告よりきっと多いだろうね。まぁ、あくまで私個人の考えだけどね。うちの病院でもあったよ。もうだいぶ前の話だけど。ほんと、シャレにならないくらいびっくりしたことがあった。ちょっとトラウマになってる。」と今度はSさんが体験した話を始めました。

 その内容は、Kさんの話以上に、大変ショッキングな出来事だったのです。~後編につづく~

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