《2022年》第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験対策~過去問題解説③~

2021.09.27掲載
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お役立ち情報

来年の1月に第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の筆記試験が予定されています。出題傾向の高い過去問題を取り上げ解説してみましたので、隙間時間を利用して繰り返し読んでいただき、皆さんの試験対策に少しでもお役に立てれば幸いです。すでに資格を持っている方は、これを機会にぜひ復習をしてみてはいかがでしょうか。

参考サイト:社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/kaigo/tetsuzuki.html

 

今回の過去問題は、第1回、第2回に引き続き「人間関係とコミュニケーション」から3問取り上げました。試験までに語句の意味や技法の種類、考え方などについて理解をしておきましょう。

《過去問題&答え&解説》

【問題1 コミュニケーションの技法(共感)】

共感的態度に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1利用者に対して審判的態度で関わる。

2利用者の感情をその人の立場になって理解して関わる。

3利用者と自分の感情を区別せず、同調して関わる。

4利用者の感情に共鳴して、同情的に関わる。

5利用者が示す否定的な感情は避けて関わる。

※「共感」は「受容」や「傾聴」と共に利用者の話を聞くときに、介護福祉職が心に留めておくべき基本的な姿勢や態度の一つです。それを踏まえて順番に解説します。

 

答え:2 利用者の感情をその人の立場になって理解して関わる。
解説:共感とは、利用者の気持ちに心を寄せ、その感情を共有し、理解するように努めることです。その人の立場になって理解することが求められていますので、最も適切な記述です。

×1利用者に対して審判的態度で関わる。
解説:共感的態度とは、利用者のあるがままを受け入れ、介護福祉職の価値観による評価や批判を加えたりしない、審判的態度です。

×3利用者と自分の感情を区別せず、同調して関わる。
解説:利用者の感情と自分の感情を区別せず同調することは、共感とは言えません。利用者の感情は、利用者だけのものとして区別し、受け止めることが大切です。

×4利用者の感情に共鳴して、同情的に関わる。
解説:利用者の感情に共鳴することは大切ですが、同情することを求められているわけではありません。

×5利用者が示す否定的な感情は避けて関わる。
解説:利用者の感情を共有するためには、肯定的な感情と否定的な感情のどちらも受けとめて、理解を示すことが大切です。

ここで「受容」「共感」「傾聴」のポイントを整理!

 

【問題2 バイステックの7原則】

「Cさん(87歳・女性)は、介護老人保健施設に入所している。最近、Cさんがレクリエーション活動を休むことが多くなったので、担当のD介護福祉職はCさんに話を聞いた。Cさんは、「参加したい気持ちはあるので、次回は参加します」と言いながらも、浮かない表情をしていた。D介護福祉職は、「自分の気持ちを我慢しなくてもいいですよ」とCさんに言った。」

この時のD介護福祉職の言葉かけに該当するバイステック(Felix P.Biestek)の7原則の内容として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1秘密保持

2自己決定

3非審判的態度

4意図的な感情表出

5個別化

 

答え:4 意図的な感情表出
解説:選択肢の1から5に加えて、バイステック7原則には「受容」と「統制された情緒的関与」があります。D介護福祉職の「自分の気持ちを我慢しなくてもいいですよ」という声掛けは、「ありのままに気持ちを表現していいですよ、無理して他人に合わせることはないですよ」と働きかけており、「意図的な感情表出」に該当します。介護福祉職は設問のように、利用者や家族の相談に応じ、時には助言や指導を行うことが求められます。こうした対人援助の場面で活用されているのが、バイステックの7原則です。

※バイステックの7原則は対人援助の実践現場でも大切な要素ですが、国家試験では他の科目でも問われる項目なので、しっかりと覚えるようにしましょう。

ここでバイステック7原則ポイント整理!

バイステック7原則の覚え方をご紹介!物語風に語呂良く覚えましょう!

 

【問題3 記述によるコミュニケーション】

聴覚障害のある利用者と介護福祉職との間での筆談に関する記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1中途失聴者が用いることは少ない。

2空中に文字を書くことは控える。

3多人数での双方向のコミュニケーションに用いる。

4図や絵よりも文字を多用する。

5キーワードを活用して内容を伝達する。

 

答え:5 キーワードを活用して内容を伝達する。
解説:筆談では図や絵を用いたり、キーワードを活用して内容を分かりやすくすることが大切です。

×1中途失聴者が用いることは少ない。
解説:筆談は、特に高齢になってからの中途失聴者が多く用いるコミュニケーション手段です。

×2空中に文字を書くことは控える。
解説:空中に字を書くことを「空書(くうしょ)」といい、文章を理解することに慣れている聴覚障害のある利用者に適したコミュニケーションの手段と言えます。

×3多人数での双方向のコミュニケーションに用いる。
解説:筆談は、多人数よりも小人数(1対1など)」に適したコミュニケーション手段です。

×4図や絵よりも文字を多用する。
解説:筆談では、要点を簡潔に分かりやすく書くことが求められます。文字だけでは相手に説明しづらいこともあるため、必要に応じて図や絵を用います。

介護福祉士国家試験に限らず、有効な試験勉強として、何度も繰り返し読むということが挙げられます。また、反復しながら読んでいくと、読んだことが脳細胞に刻み込まれて、より記憶が定着しやすいそうです。

例えば、今日、対策①、②、③を読んだら、明日は、②、③、④を読む、その翌日は、③、④、⑤、その次の日は、④、⑤、⑥、その次の日は・・・という風に、読み進めていくと、いつの間にか覚えているそうです。

受験生の皆さんも、何度も繰り返し読んで覚えてみてくださいね。すでに資格を持っている方は、復習の意味で活用していただければ幸いです。大阪介護転職ネットは、皆さんを全力で応援します!