《2022年》第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験対策~過去問題解説①~

2021.08.30掲載
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来年の1月に、第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の筆記試験が予定されています。出題傾向の高い過去問題を中心に取り上げ解説してみましたので、隙間時間を利用して繰り返し読んでいただき、皆さんの試験対策に少しでもお役に立てれば幸いです。

参考サイト:社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/kaigo/tetsuzuki.html

 

今回の過去問題は「人間関係とコミュニケーション」から3問取り上げました。この科目の主なポイントは以下の通りです。試験までに語句の意味や技法の種類、考え方などについて理解をしておきましょう。

・人間関係と心理
 自己覚知・他社理解・自己開示・ラポール
・コミュニケーションの技法
 対人距離・位置関係
 受容・共感・傾聴


《過去問題&答え&解説》

【問題1 自己覚知】
自己覚知のために最も重視するものをひとつ選びなさい。
1自分の感情の動きとその背景を洞察する。
2自分の将来の目標を設定する。
3自分中心ではなく、他者中心に考える。
4自分を肯定的にとらえる。
5自分の価値に基づいて行動する。

答え:○1 自分の感情の動きとその背景を洞察する。
解説:自己覚知とは、自分自身の物の見方や考え方について客観的に理解しようとすることです。
介護福祉職には、自分の能力、性格、個性を知り、感情や態度を意識的にコントロールすることが求められます。自己覚知のために最も重視される点です。

×2自分の将来の目標を設定する。
解説:自分の将来の目標を設定することは大切ですが、問題の答えではありません。

×3自分中心ではなく、他者中心に考える。
解説:自己覚知は、自分中心や他者中心という考え方ではありません。

×4自分を肯定的にとらえる。
解説:自己覚知は、自分の考え方や感情を否定的にとらえることも必要です。

×5自分の価値に基づいて行動する。
解説:自分の感情や価値観によって、利用者に対する援助に差が出てはいけません。

 

【問題2 ラポールの形成】
ラポール形成の初期段階のかかわりとして、最も適切なのもを1つ選びなさい。
1利用者の感情に関心を持つ。
2利用者の家庭環境を詳しく聞く。
3介護福祉職が詳しく自己紹介をする。
4黙って聴くことに徹する。
5「なぜ」で始まる質問を繰り返す。

答え:○1 利用者の感情に関心を持つ。
解説:ラポールとは、介護福祉職と利用者のような「援助する人とされる人の間に構築される信頼関係」のことです。ラポールの形成初期段階で利用者は、慣れない環境で混乱しやすい状況にあります。利用者にとって自分の感情に関心を持ってもらうことは、受け入れられているという安心感をもたらします。

×2利用者の家庭環境を詳しく聞く。
解説:家庭環境の把握は大切ですが、初期段階で詳しく聞くと、利用者に警戒心を抱かせてしまいます。

×3介護福祉職が詳しく自己紹介をする。
解説:初期段階から詳しく自己紹介をすると、利用者はどのような対応をしてよいのかわからなくなってしまいます。

×4黙って聴くことに徹する。
解説:初期段階から黙って聴くことに徹してしまうと、利用者は自分が受け入れられているのかいないのか分からず、不安を持ってしまいます。

×5「なぜ」で始まる質問を繰り返す。
解説:お互いに十分理解し合えてない初期段階で、なぜ?どうして?という質問を繰り返してしまうと、利用者は責められているように感じてしまいます。

※初期段階というところがポイントです。

 

【問題3 自己開示】
自己開示に関する次の記述のうち、最も適切なものをひとつ選びなさい。
1相手に自分の事を良く思ってもらうために行う。
2初対面の人には出来るだけ多くの情報を開示しながら行う。
3相手の情報を強制的に引き出すために行う。
4良好な人間関係を築くために行う。
5ジョハリの窓(Johari Window)の「開放された部分(open area)」を狭くするために行う。

答え:○4 良好な人間関係を築くために行う。
解説:自己開示とは、自分自身に関する情報を、何も意図せず、言語によってありのままに伝えることです。

×1相手に自分の事を良く思ってもらうために行う。
解説:自己開示とは、自分の事をよく思ってもらうためではなく、介護福祉職と利用者や家族がお互いのことを知るために行われます。

×2初対面の人には出来るだけ多くの情報を開示しながら行う。
解説:適切な自己開示を行う基準の中に、量があります。初対面の人に対してお互いに自己開示しやすくなるよう、開示する情報は適切な量である必要があります。

×3相手の情報を強制的に引き出すために行う。
解説:強制的に情報を引き出すのは、相手との信頼関係を築くうえで不適切です。
※常識的に考えても、不正解ということが分かる問題ですね。

×5ジョハリの窓※1(Johari Window)の「開放された部分(open area)」を狭くするために行う。
解説:自己開示は、ジョハリの窓における、自分も他人も知っている開かれた窓(開放された部分)を広くしていくために行われます。

※1ジョハリの窓について
ジョハリの窓(Johari Window)とは、自己分析に使用する心理学モデルの一つです。
① 自分も他人も知っている自分の性質(開放)
② 自分は気付いていないが他人は知っている性質(盲点)
③ 他人は知らないが自分は知っている性質(秘密)
④ 自分も他人も知らない性質(未知)

参考)心理学辞典、有斐閣
http://paei.wikidot.com/luft-ingham-the-johari-window

 

介護福祉士国家試験に限らず、有効な勉強方法として、何度も繰り返し読むということが挙げられます。また、反復しながら読んでいくと、読んだことが脳細胞に刻み込まれて、より記憶が定着しやすいそうです。

例えば、今日、対策①、②、③を読んだら、明日は、②、③、④を読む、その翌日は、③、④、⑤、その次の日は、④、⑤、⑥、その次の日は・・・という風に、反復しながら読み進めていくと、いつの間にか覚えているそうです。

受験生の皆さんも、何度も繰り返し読んで覚えてみてくださいね。来年絶対合格しましょう!「大阪介護転職ネット」は、皆さんを全力で応援します!