《2021年幸福度世界第二位:福祉大国デンマーク》介護職の給与事情
こんにちは。大阪介護転職ネットです!
毎年ニュースなどでよく聞く国連の「世界幸福度ランキング」ですが、2021年度の第一位はフィンランドでした。
そして残念?ながら第二位に続いたのが、デンマーク。
デンマークは2016年やそれ以前にも何度も一位になったことがある、国民の幸福度が高い国で有名で、
福祉国家としてお手本にされる国でもありますね(ちなみに2021年日本は第56位でした)。
そんな福祉大国といわれるデンマークの介護職の給与事情はどうなっているのか調べてみました。
結論から言うと、「めっちゃ高っ!!!」というのが率直な感想です。
なんと、介護職の平均給与(2019年のデータ)は、46万円!年収にすると、550万円から600万円近くになる人も。
日本で同じくらいの年収の職業を調べてみると、大手商社や大手銀行などの上場企業、
税理士や薬剤師などの難関資格保有者と同等の給与になります。
デンマークで介護福祉士の給与を決める目安となるのが、
①資格の有無(受けた教育のレベル)
②経験年数
のふたつだそうです。
二年ごとに一つ経験ランクが上がるシステムで、ランクを上げるには最初に持っている
社会福祉士の資格がとても大切になってきます。
仕事を始める時に資格を持っていると、ランク15からのスタートとなり、10年後には21になります。
無資格だとランク9からのスタートとなり、10年後には15です。
①の資格の有無と②の経験年数の両方が考慮され、給与が決定します。
有資格者ランク15の人が経験年数0で介護の仕事を始めると、初任給は26万円になります。
他に二つ三つ福祉の資格を持っているともっと高いそうです。
・最初に持つべき資格:社会保険助手(social and health worker)が必要
・その後、3年10ヶ月から4年7ヶ月かけて社会福祉看護師(social and health nurse)を取得
・その後、2年2ヶ月かけて社会福祉助手(social and health assistant)を取得
と段階を踏んでどんどんキャリアアップし、給与もアップしていくという制度になっているんですね。
モチベーションを高く持ちながら働くことができます。
これらの資格を持っている社会福祉士と呼ばれる職業の人たちは、
日本の地方公務員(デンマークの医療や福祉関係者のほとんどが公務員)に当たるそうです。
なぜこんなに給与水準が高いのか?
税金が高いからということが理由のひとつに挙げられます。
所得税50%
消費税25%
これらの税金が給与から引かれます。
その代わり、教育費や医療費が無償になり、福祉関係で働く人の給与に還元されるというシステムが構築されているんですね。
これらのシステムが良いのか悪いのかは別として、ひとつだけ言えるのは、
デンマークの介護職の給与が高いのではなく、日本の介護職の給与が低すぎるということではないでしょうか。
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