「ぶっちゃけ、親の介護したいですか?」
こんにちは。大阪介護転職ネットです!
筆者の弟は病院に併設された介護施設でケアマネージャーをしています。
その施設では、他の施設同様、実に様々なイベントを企画、実施しています。
利用者やスタッフが楽しめることはもちろんなのですが、特に力を入れているのは、
座談会などで利用者の方たちの家族と交流できる場を設けるということだそうです。
利用者の方たちの家族を知ることで、利用者個人個人へのアプローチの仕方を変えていく必要があるからです。
利用者の背後にいらっしゃる家族がどのような考えを持っているかは非常に重要になってきます。
そこである時、弟の勤務する施設では、併設する病院も巻き込んで大々的にアンケート調査を行いました。
施設のスタッフ、関係者、病院の医師、看護師、患者、その家族、20代から60代までの男女に協力してもらい、
10個ほどの簡単な質問に答えてもらいました。
約1,000件という想像以上のたくさんの回答が集まりました。
質問のひとつに「親の介護をしたいと思いますか?」というものがありました。
集計した結果、「はい」が25%だったのに対して、「いいえ」は65%と「はい」の2倍以上というものでした。
弟はおおよそそのくらいかなと予想していたようです。
というのも、座談会などで利用者の家族と話すと、その表情などから大きく分けて3種類の感情が読み取れるといいます。
・家族を自分で介護せずに後ろめたいという気持ちになっている人
・介護施設でプロの手に任せるのが一番良い方法だと、前向きな人
・施設やスタッフに関心がなく、介護を施設に丸投げ状態の人
いずれにしろ、介護は自分ではなく施設に任せたいという人が圧倒的に多いと思っていたからだそうです。
弟曰く、「介護は自分で出来るならそれに越したことはないだろうけど、
利用者とその家族を見てきて思ったことは、早めに施設を利用することを考えるのは大切だということ。
家族の中には、身体的にも精神的にも疲れ切ってから決断する人がいるけど、
そうなると、誰も幸せじゃなくなる。自分をはじめ、施設のスタッフはみんなに幸せになってほしいんだよね。
そのために介護のプロがいるんだから、頼っていいと思う。費用や使える制度のこととか色々アドバイスできるしね。
それから、前々から言われているけど、これからの日本は超高齢化社会で
諸外国からこの窮地をどう乗り切っていくのか、モデルケースにしようと注目が集まっているんだよ。
介護の仕事は今後ますます需要が高まる。いくつになっても資格が取りやすいから、
姉さん(筆者)の年齢でもまだまだ介護職に就くチャンスはあるよ。」
ということでした。
自分も他人ごとではなく真剣に親や社会や日本の今後のことを考えないと、と再認識した次第です。
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