冬にいいのはゆず湯だけじゃない!四季折々の季節湯を楽しもう

2024.01.15掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。寒い季節、温かいお風呂に浸かることでリフレッシュしているという人は少なくないでしょう。お気に入りの入浴剤があるという人もいるかもしれませんね。日本には古くから季節湯を楽しむ風習があります。月ごとに異なる植物をお湯に入れて、四季の移り変わりを肌で感じていたようです。そこで、今回は季節湯について解説します。

  

季節湯とは何?

季節湯とは、季節にちなんだ旬の植物を湯船に浮かべて香りや効能を楽しむ、日本独特のお風呂習慣のことです。有名なところでは端午の節句の菖蒲湯や冬至のゆず湯があります。季節湯は月ごとに1つずつ違う植物が割り当てられているので、それぞれの意味や効能、作り方などを解説していきましょう。

 

1月:松湯

松は、1年中青い葉を茂らせていることから、不老長寿の代名詞とされています。精油の成分も多く、特に血行促進作用と鎮静作用はパイン精油の効能としても有名です。松葉をそのままお湯に浮かべるか、煮出したエキスをお風呂に入れます。簡単に楽しむなら、パイン精油を数滴垂らしたり、ティーバッグに入れた松葉茶を使ったりするとよいでしょう。

 

2月:大根湯

大根湯に使われる葉はビタミンやミネラルが豊富で、古くから民間療法に用いられてきました。大根の葉1本分を風通しの良い日陰で数日間干してから細かく刻み、布袋に入れて湯船に浮かべます。刻んだ生の葉をすり鉢ですり、汁を絞って湯船に入れても構いません。

 

3月:よもぎ湯

よもぎは、止血や殺菌の効果があることで知られています。香りは安眠やストレス解消に、お湯は肩こりや冷え性、あせもなどに良いそうです。よもぎ湯は市販のものもありますが、生のよもぎが手に入るなら、葉を5~6枚刻んで煮出した汁を湯船に入れましょう。乾燥させたよもぎの葉を布袋に入れて湯船に浮かべるのもおすすめです。

 

4月:桜湯

桜の樹皮は、咳止めシロップなどに配合されている漢方の生薬です。消炎作用などもあり、お湯に入れた場合は湿疹や打ち身などにも効くそうです。桜の樹皮を刻んで乾燥させたものを布袋に入れて煮出して使いましょう。液と一緒に布袋も湯船に入れます。花びらを一緒に浮かべてもよいでしょう。

 

5月:菖蒲湯

菖蒲と勝負をかけたことが由来としてよく知られますが、本来の由来は、中国で邪気払として入れられていた「ふじばかま」。日本では、代用で手に入りやすい菖蒲になったそうです。菖蒲の葉は端午の節句近くになったら手に入りやすくなりますね。菖蒲の精油成分は乾燥すると揮発してしまうので、生のまま葉を刻んで、布袋に入れて煮出すのが基本です。煮汁と一緒に布袋も湯船に浮かべます。菖蒲の葉をそのまま湯船に浮かべても問題ありません。

6月:どくだみ湯

どくだみは十薬とも呼ばれる薬草です。抗菌作用や消炎作用があることから、ニキビやあせも、湿疹などの民間治療薬としても用いられていました。どくだみ湯は布袋に葉や根を詰めて湯船に浮かべ、揉みながら入ります。生で入れると独特な臭いが強いので、臭いが苦手な人は乾燥させてから使ったり、どくだみ茶を利用したりするとよいでしょう。

 

7月:桃湯

桃は中国では仙人が食べる果物とされている縁起の良い食べ物です。魔除けの力があると考えられており、日本でも夏の土用には暑気払いに桃湯に入る風習ができました。桃湯に使う桃の葉のエキスは化粧品などにも使われているので、夏の疲れた肌に優しいお湯になりそうですね。葉を布袋に入れて煮出し、袋と煮汁を一緒に湯船に入れましょう。入浴用の桃の葉は、漢方薬局や通販などで手に入ります。

 

 

8月:薄荷湯

薄荷はメントールを豊富に含むハーブです。清涼感があり、汗が引きやすくなるので、熱い夏のお風呂にぴったりです。しかも、身体に浸透すると、血管を拡張して血流を良くします。薄荷の葉が手に入るなら布袋に葉を入れたところに熱湯をかけて蒸らし、抽出液と袋を一緒に湯船に入れましょう。簡単なのは、市販のハッカ油を数滴お湯に垂らす方法です。ぬるめのお湯に入れると清涼感が増します。

 

9月:菊湯

菊湯の由来は重陽の節句です。邪気を払う宮中行事のうち、気軽に楽しめる菊湯が民間にも広まりました。菊に含まれる精油成分が血行を促進させるといいます。菊湯に用いられるのは、野生種のリュウノウギクです。リュウノウギクの葉を袋に入れて熱湯をかけて蒸らした後、液と袋を一緒に湯船に入れましょう。花も一緒に浮かべると見た目や香りも楽しめます。

 

10月:生姜湯

生姜は身体を温める効果があることが広く知られています。抗酸化作用があることも有名ですね。生姜湯にも身体を芯から温め、免疫力を高める効果があるとされています。生姜湯の作り方はとても簡単で、生姜をスライスして布袋に入れて湯船に入れるだけです。すりおろして絞った汁を入れるという方法もあります。

11月:みかん湯

みかんの皮は漢方では陳皮と呼ばれる生薬です。香りの成分にはリラックス効果があるといわれています。みかん湯には血行促進や保温効果もあり、湯冷めしにくいのが特徴です。干したみかんの皮を布袋に入れて湯船に入れるか、5個ほどのミカンを丸ごと入れます。みかんを半分に切って入れると成分がよく出ますが、肌が弱い人は丸ごと入れるのがおすすめです。

 

12月:ゆず湯

冬至にゆず湯に入るのは、冬至と湯治、ゆずと融通をかけているからだそうです。ゆず湯に入ると1年通じて風邪を引かなくなるともいいますね。ゆずは香り成分とビタミンCが豊富で、保温効果が高く、肌にも良いそうです。ゆずを丸ごと浮かべるか、カットしたものを布袋に入れて湯船に浮かべます。

いかがでしたか。自分自身の疲れを癒すのにも、足湯などで介護対象の方に楽しんでいただくのにも季節湯はおすすめです。しかし、季節湯でも疲れが取れないときには、大阪介護転職ネット に相談してください。経験豊富なキャリアアドバイザーがあなたの悩みに寄り添います。