《2022年》第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験対策~過去問題解説⑨~

2021.12.20掲載
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お役立ち情報

来年の1月に第34回(令和3年度)介護福祉士国家試験の筆記試験が予定されています。出題傾向の高い過去問題を取り上げ解説してみましたので、隙間時間を利用して繰り返し読んでいただき、皆さんの試験対策に少しでもお役に立てれば幸いです。すでに資格を持っている方は、これを機会にぜひ復習をしてみてはいかがでしょうか。

 

参考サイト:社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/kaigo/tetsuzuki.html

 

今回の過去問題は、具体的な「コミュニケーション技術」について取り上げました。

利用者の状況・状態に応じたコミュニケーションの技法の中から、過去問題を5問解説していますので、試験までに語句の意味や技法の種類、考え方などについて理解をしておきましょう。

 

《過去問題&答え&解説》

 

【介護におけるチームのコミュニケーション】

【問題1 介護記録の活用】

介護記録に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1介護福祉職の意見を中心に記録する。

2調査・研究目的で記録を利用することは避ける。

3記録は非言語的コミュニケーションのツールとして活用する。

4利用者と家族は記録を閲覧することができる。

5介護保険法では記録の様式を統一している。

 

答え:4 利用者と家族は記録を閲覧することができる。
解説:介護記録は、利用者の状態やサービスの内容を記した物です。サービスの対象者である利用者や家族の要望に応じて閲覧してもらうことが可能です。

 

×1介護福祉職の意見を中心に記録する。
解説:介護記録は、利用者の状態やサービスの内容など、日々の記録をまとめた文書です。5W1Hを明記して、事実関係を正確に記録し、そのうえで、介護福祉職の意見を添えるのが適切です。

 

×2調査・研究目的で記録を利用することは避ける。
解説:介護記録に記された内容は、介護に関する調査や研究に資するものとなっています。利用者の名前を匿名にするなど、個人情報の保護に配慮したうえで利用することが可能です。

 

×3記録は非言語的コミュニケーションのツールとして活用する。
解説:介護記録は、言葉を用いたコミュニケーションツールとして活用することが可能です。

 

×5介護保険法では記録の様式を統一している。
解説:地方自治体によって、介護記録のモデル様式を示している場合がありますが、「介護保険法」によって統一されているものではありません。

 

 

【問題2 介護記録における留意点】

叙述体を用いて介護記録を作成するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。

1情報を項目別に整理する。

2問題のポイントを明確にする。

3介護福祉職の解釈を記録する。

4論点を明確にする。

5利用者に起こったことをそのまま記録する。  

 

答え:5 利用者に起こったことをそのまま記録する。
解説:叙述体は、利用者に起こった出来事を物語のように、ありのままの事実をそのまま記録する文体です。

 

×1情報を項目別に整理する。
解説:この記述は、要約体の留意点です。

 

×2問題のポイントを明確にする。
解説:この記述は、要約体の留意点です。

 

×3介護福祉職の解釈を記録する。
解説:この記述は、説明体の留意点です。

 

×4論点を明確にする。
解説:この記述は、説明体の留意点です。

 

【問題3 介護記録における個人情報保護】

介護記録をもとにまとめた事例を地域での多職種による事例検討会で報告する場合の、個人情報の取扱いとして、最も適切なものを1つ選びなさい。

1家族情報は匿名化しない。

2利用者の音声や映像は同意なしに使用できる。

3利用者の氏名や住所は匿名化する。

4介護記録のデータは匿名化せずに、電子メールで送受信する。

5介護記録のデータを保存するときは、誰でも修正ができるようにパスワードは使用しない。

 

答え:3利用者の氏名や住所は匿名化する。
解説:地域において多職種が参加する事例検討会で報告を行う場合、情報漏洩を防ぐためにも、個人の特定に繋がる情報はすべて匿名化する必要がある。

 

×1家族情報は匿名化しない。
解説:利用者に提供するケアの方向性を定めていくカンファレンスの場合、家族情報を匿名化する必要はない。一方で、地域において多職種が参加する事例検討会で報告を行う場合、情報漏洩を防ぐためにも、個人の特定に繋がる情報は、すべて匿名化する必要がある。

 

×2利用者の音声や映像は同意なしに使用できる。
解説:「個人情報保護法」では、同法の規定する個人情報取扱事業者に対して、本人の同意を得ずに、利用目的の達成に必要な範囲を超えて個人情報を取り扱うことを禁じている。また、同法に基づく厚生労働省「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイダンス」にも、遵守すべき事項として示されている。個人情報には、利用者の音声や映像も含まれることから、事例検討会においてもあらかじめ利用者の同意を得る必要がある。

 

×4介護記録のデータは匿名化せずに、電子メールで送受信する。
解説:送信先を誤るというリスクが生じるので、電子メールの使用は控えることを原則として、やむを得ず使用する場合は、送信者と受信者のみが内容を理解できるように匿名化するのが適切である。

 

×5介護記録のデータを保存するときは、誰でも修正ができるようにパスワードは使用しない。
解説:介護記録のデータを保存する場合は、部外者による修正や、情報漏洩を防ぐため、パスワードを使用する。パスワードは定期的に変更するなど、管理体制を整備することが重要である。なお、介護記録については、サービス完結後、2年間の保存が義務付けられている。

 

【問題4 報告における留意点】

介護福祉職が行う報告の留意点に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1報告するときは自分の意見を最初に述べる。

2予定より時間がかかる業務であっても、完了後に報告する。

3起こった事実は、抽象的な言葉で報告する。

4指示を受けた業務の報告は、指示者に行う。

5自分の推測を、事実であるとみなして伝える。

 

答え:4 指示を受けた業務の報告は、指示者に行う。
解説:問題文の記述の通りです。

 

×1報告するときは自分の意見を最初に述べる。
解説:報告するときは、見たこと、観察したこと、実際に合ったことなどの客観的事実を最初に述べ、その後に自分の意見を述べる。

 

×2予定より時間がかかる業務であっても、完了後に報告する。
解説:報告はタイミングが重要です。予定より時間がかかる業務の場合は、途中で進捗状況を報告することも必要。また、トラブルや事故、苦情に関するものは、すぐにリーダーや上司に報告する。

 

×3起こった事実は、抽象的な言葉で報告する。
解説:起こった事実は、相手が分かりやすいよう具体的な言葉で報告する。

 

×5自分の推測を、事実であるとみなして伝える。
解説:自分の推測を事実であるとみなして伝えると、誤解を招く恐れがあります。推測は事実と分け、最期に述べる。

 

【問題5 ブレインストーミング】

ブレインストーミング(brainstorming)の原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。

1奇抜な意見を除いて、自由に意見を出す。

2他人の意見が正しいかどうかをその場で判断する。

3意見の質よりも、数多くの意見を出すことに価値を置く。

4他人の意見を参考にしてはいけない。

5他人の意見を自由に批判する。

 

 

答え:3 意見の質よりも、数多くの意見を出すことに価値を置く。
解説:ブレインストーミングでは、意見の質より量を重視する。

 

×1奇抜な意見を除いて、自由に意見を出す。
解説:ブレインストーミングの原則のひとつに、自由奔放がある。

 

×2他人の意見が正しいかどうかをその場で判断する。
解説:他人の意見の正誤をその場で判断することはしない。

 

×4他人の意見を参考にしてはいけない。
解説:ブレインストーミングは、便乗歓迎がルールのひとつである。

 

×5他人の意見を自由に批判する。
解説:ブレインストーミング、批判厳禁がルールのひとつである。

 

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介護福祉士国家試験に限らず、有効な試験勉強として、何度も繰り返し読むということが挙げられます。また、反復しながら読んでいくと、読んだことが脳細胞に刻み込まれて、より記憶が定着しやすいそうです。

例えば、今日、対策①、②、③を読んだら、明日は、②、③、④を読む、その翌日は、③、④、⑤、その次の日は、④、⑤、⑥、その次の日は・・・という風に、読み進めていくと、いつの間にか覚えているそうです。

受験生の皆さんも、何度も繰り返し読んで覚えてみてくださいね。すでに資格を持っている方は、復習の意味で活用していただければ幸いです。大阪介護転職ネットは、皆さんを全力で応援します!