疲れた身体と心は温泉で癒す!高齢者施設における温泉療法とは?

2025.07.07掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。皆さんは、日頃、どのようにして身体や心の疲れを取っていますか? 温泉に入ってリフレッシュしているという人もいるのではないでしょうか。高齢者施設の中にも温泉を完備しているところがあり、そのような施設では、温泉療法を取り入れたレクリエーションやリハビリを提供しているようです。今回は、高齢者施設で取り入れられている温泉療法について解説します。

高齢者施設で実施されている温泉療法とは?

高齢者施設で受けられる温泉療法は、温泉が持つ物理的作用や化学的作用を利用して、心身の健康増進を目指すものです。温泉の温熱効果や浮力、水圧、リラックス効果など普段の入浴やリハビリに活かしています。ですから、病気療養を目的とするものではありません。

 

高齢者施設の温泉療法その1.足湯

足湯は車いすの方や、長時間の入浴が難しい方でも気軽に利用できて、人気があります。足を温めることによってむくみが取れて足が軽くなった、ぐっすり眠れるようになったという声が多いようです。建物の外に足湯の設備を造り、施設の利用者だけでなく、ご家族や付き添いの方も利用できるようにしている施設もあります。

 

高齢者施設の温泉療法その2.リハビリ

温泉水を引き入れた温水プールで行うことが多いようです。温泉で身体を温めることにより結構がよくなるだけでなく、筋肉の緊張が和らぎ、関節の可動域も拡大します。水中では浮力や水圧によって、体重を支える筋肉や関節にかかる負荷が小さくなるため、身体への負担や痛みを軽減した歩行訓練や筋力トレーニングが可能です。

 

高齢者施設の温泉療法その3.レクリエーション

温泉入浴とゲームやクイズなど他のレクリエーションと組み合わせて実施することが多いようです。入浴を楽しみながら、他の利用者との交流を深めます。

高齢者の温泉入浴に付き添う際の注意点

高齢者が温泉を利用する際には、注意しなければならないことがいくつかあります。特に、気温が低い時期や、体調が悪いときの入浴はリスクが高まります。入浴前、入浴中、入浴後それぞれのタイミングで、以下のような点に注意を払いましょう。

 

1.入浴前の注意点

入浴前には必ず体調の確認をします。熱があるときはもちろん、疲労感が強いときや寝不足のときなども、入浴を避けた方がよいでしょう。季節によっては、脱衣所と浴室、お湯の温度に大きな差が生じます。温度差が小さくなる工夫が必要です。また、入浴中に脱水症状を起こさないように、コップ一杯程度の水分補給を促すようにします。湯船に入る前には、手足からかけ湯をして、徐々に身体を温度に慣らすようにという声掛けも必要です。

 

2.入浴中の注意点

高温のお湯は高齢者の身体への負担が大きいです。必ずお湯の温度を確認しましょう。適温は39~40℃です。入浴時間も適切に管理しましょう。慣れるまでは10分程度の短めに設定します。心肺機能の状態によって適切な入浴方法を選ぶことも大切です。心肺機能が低下している場合は、半身浴や足湯などの部分浴で対応します。体調の変化についてもよく観察しましょう。急に立ち上がると立ちくらみを起こしやすいので、ゆっくり立ち上がるように声掛けすることも必要です。

 

3.入浴後の注意点

温泉成分は皮膚からも吸収されます。せっかくの温泉成分を洗い流すのはもったいないので、タオルで優しく拭き取るだけにしましょう。入浴後30分程度はしっかり身体を休めてもらいます。脱水症状を起こさないように水分補給を促したうえで、体調の変化がないかしっかり観察しましょう。

いかがでしたか? 高齢者施設における温泉療法は、利用者の心身を癒すものでなければなりません。温泉療法を提供する施設で働く介護職員はその手助けをしています。温泉療法を取り入れている施設で働いてみたいと感じたのであれば、 大阪介護転職ネット に相談してみてはいかがでしょうか。実績豊富なキャリアアドバイザーがあなたの悩みや希望に耳を傾け、ぴったりの転職先を一緒に探してくれますよ。