要介護でも万博に行きたい人は意外と多い!夢を叶える取り組みについて知っておこう
皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。2025年4月13日、ついに大阪・関西万博が開幕しましたね。皆さんは関心がありますか。昨年、ユニバーサルツーリズムプロジェクト「LET‘S EXPO」が、身体的不自由を抱える高齢者を対象に行ったアンケートでは、86.4%が万博に行きたいと答えたそうです。55年前の大阪万博を見ている可能性のある年代ですから、もう1回行ってみたいという気持ちが強いのでしょう。
しかし、その一方で、98.1%が「実際には行けないと思う」と答えているのですから、皮肉なものです。もしかしたら、皆さんの周りにも同じように諦めている人がいるかもしれません。そこで、今回は、大阪・関西万博に行きたい要介護者の夢を叶える取り組みを紹介します。
外出を諦めている要介護者は多い
LET‘S EXPOが行ったアンケートでは、大阪・関西万博への参加意向を問う前に、「身体的不自由を理由に、外出を諦めたことはあるか」という質問をしていました。その問いに対して「ある」と答えた人が90.9%。諦めた理由のトップ3は「外出先までの移動が難しい」(59.7%)、「体力・体調に不安がある」(51.6%)、「外出先でケアをしてくれる方がいない」(31.6%)でした。このことから、身体的不自由を抱えている高齢者には、普段から外出を諦めている人が多いことがわかります。
万博に簡単に行けない人に向けた取り組み
LET‘S EXPOは、万博に簡単に行けない人の万博参加を実現するために発足したユニバーサルツーリズムプロジェクトです。「万博に行きたいのに行けない人」が抱える課題を、当事者だけでなく、ご家族や福祉関係者と共に解決することで、参加ハードルを下げる取り組みをしています。
万博会場における施策
「万博会場内サポート」は、実際に万博会場まで行った際に受けられるサポートです。介護有資格者と研修受講者が2名1組で、介助が必要な方をサポートします。具体的な内容としては、車いす移動サポートと、視覚障がい者の移動サポート、そしてそれらに伴う付き添い・見守りサービスの3つです。
車いす移動サポートは、身体的・体力的に車いすでの移動が必要な人が対象で、押し手がいない場合、あるいは押し手が足りない場合に、車いすでの移動をサポートする形になります。視覚障がい者の移動サポートでは、移動の手助けをするだけでなく、万博を楽しめるように、できる限り説明や案内もするそうです。
利用する場合は、2週間前までに予約が必要で、サポートに当たるボランティアの活動費として、1人2,000円×2人=4,000円の負担が必要です。この費用は、ボランティアが当事者の食事中や休憩中も同席あるいは近くで付き添うための飲食代補助となります。
自宅や介護施設で体験できる施策
自宅や介護施設で体験できる施策は、「バーチャル体験サポート」と「オンライン配信視聴」の2種類です。
・バーチャル体験サポート
バーチャル体験サポートには、法人利用の介護施設プログラムと、個人利用の自宅プログラムがあります。介護施設プログラムの方は、介護施設に限らず、病院、学校、地域の高齢者センター、主催者のいるイベントなども利用可能です。プログラムはa.バーチャル万博、b.オンラインツアー、c.回想体験プログラムの3つです。
a.バーチャル万博は、実際の建物やイベント施設が再現されたバーチャルの大阪・関西万博会場を、アバターとして巡り、展示を見たりイベントを体験したりするというものです。
b.オンラインツアーは、万博のパビリオンをリポーターがライブ配信で紹介するもので、スマートテレビやスマートフォンなどで視聴します。チャット機能で出演者と交流したり、クイズなどの参加型コンテンツを楽しんだりすることも可能です。
c.回想体験プログラムは、2025年の大阪・関西万博と1970年の大阪万博の様子を、オンラインツアーやバーチャル万博、当時の新聞記事、TVの録画映像を通して比較体験するというプログラムです。このプログラムは脳の健康維持やストレス解消に貢献することを目指すコンテンツということもあり、法人利用だけで個人利用はできません。
・オンライン配信視聴
旅介TVでは、毎週パビリオンの内部を案内するオンラインツアーを無料配信します。配信日時は2025年4月13日(日)〜 2025年10月13日(月)で、配信頻度は週に1~3回、昼と夜に配信する予定になっています。第1弾は三菱グループ「三菱未来館」で4月23日14:00〜15:00、第2弾はパナソニックグループパビリオン「ノモの国」で4月30日14:00〜15:00と19:00〜20:00の2回です。
14時からの回は介護施設や病院などのオンラインレク向けの内容となっているため、話すスピードがゆっくりで、クイズの内容も簡単です。途中で体操を取り入れたり、旅のしおりを用意したりする配慮もされています。一方、19時からの回は一般向けの内容です。スマートテレビ、PC、スマートフォン、タブレットなど幅広い視聴環境に対応しています。費用は無料ですが、旅介TVへの会員登録(無料会員OK)が必要です。
いかがでしたか。関西圏で介護の仕事をしていれば、これからしばらくの間は、万博のことが話題に上がるはずです。そのとき、行きたいけれど行けないと諦めている人がいたら、万博会場でサポートを受けられることや、バーチャルで会場を巡れること、無料でLIVE配信を見られることなど教えてあげてください。きっと喜んでもらえるでしょう。
介護の仕事をしている皆さんにも、ああしたい、こうしたいという夢はありますよね。今の職場では夢を叶えられないと感じているなら、一度 大阪介護転職ネット に相談してみてください。実績豊富なキャリアアドバイザーがあなたの思いに耳を傾け、一緒に理想の転職先を探してくれますよ。