介護施設における読み聞かせ!絵本や紙芝居にはどのような効果あるの?
皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。皆さん、絵本や紙芝居はお好きですか? 絵本や紙芝居は子どものためのものと思うかもしれませんが、選べば大人でも楽しめるものが少なくありません。そのため、レクリエーションとして絵本や紙芝居の読み聞かせを取り入れている介護施設が多いのです。今回は、絵本や紙芝居の読み聞かせを高齢者に対して行う意味や、どのような絵本が高齢者に向いているのかなどについて解説します。
介護施設で行われる読み聞かせの種類
介護施設でレクリエーションとして行われる読み聞かせの種類は次に挙げる3つです。それぞれ高齢者のかかわり方が異なるため、得られる効果に違いがあります。施設を利用する高齢者の要介護度に応じて、適切な種類を選ぶことが重要なポイントです。
職員やボランティアによる読み聞かせ
幼稚園や保育園などでの読み聞かせと同じタイプです。職員や読み聞かせボランティアが施設を利用する高齢者に向けて絵本や紙芝居を読んで聞いてもらいます。最も一般的に行われているパターンです。絵本や紙芝居が手元にあればいつでも行うことが可能で、誰でも気軽に参加できます。耳の遠い方でも聞き取れるように大きいな声で活舌良く読むことが求められます。
高齢者自身による朗読
施設を利用する高齢者に自分自身で絵本を朗読してもらう方法です。他の高齢者に対して紙芝居を読み聞かせる場合もこちらのタイプになります。文字を読み、それを声に出すことで脳が刺激されます。さまざまなキャラクターを演じることにもなり、感情も豊かになるでしょう。
子どもたちに向けた読み聞かせの実践
近隣の幼稚園や保育園の園児や、児童館などで遊んでいる子どもたちを招き、介護施設を利用する高齢者が、子どもたちに向けて読み聞かせをするスタイルです。高齢者自身が絵本を選び、読み聞かせの練習を行うなど、準備に時間をかけます。社会参加を促すことにもつながる方法です。
介護施設で絵本や紙芝居の読み聞かせを行う3つのメリット
介護施設で読み聞かせを行うことにはさまざまなメリットがあります。その中でも、特に大きなメリットは次の3つです。
1.脳が活性化する
目から入る情報が多い絵本や紙芝居は、絵を注意深く見るだけでも脳が活性化されます。そこに耳から入ってきたストーリーが加わると、想像の幅が広がるでしょう。想像することが認知症予防につながるのはもちろん、さまざまな感情も呼び起こします。高齢者への読み聞かせは、加齢によって衰えたワーキングメモリへの刺激にもなるので、脳トレにぴったりです。
2.心身共にリラックスする
若いときは読書が好きだった高齢者も、加齢によって視力が低下すると、本を自分では読まなくなることがあります。焦点が合わなくて疲れたり、集中できずにストレスを感じたりするからです。誰かが代わりに読んでくれれば、そのようなストレスを感じることはありません。心身共にリラックスした状態で話に耳を傾けることができるでしょう。童心に戻って楽しい時間を過ごすことができます。
3.認知症の予防になる
高齢者が誰かのために読み聞かせをする場合は、喜んでもらえる本を自分で選び、読み方も練習します。社会とのつながりを維持することにもなり、認知症予防に効果的です。誰かに読み聞かせてもらう場合も、子どもの頃を思い出したり、結末を想像したりすることが認知症の予防につながります。
介護施設での読み聞かせに向いている絵本や紙芝居の特徴
高齢者に対して読み聞かせするなら、次のような点を踏まえて絵本や紙芝居を選びましょう。
- 高齢者が子どもの頃に見聞きしたことがある昔話
- 落語の演目が題材になっているもの
- 季節の行事を題材としたもの
- 歌や言葉遊びなどを題材とした音やリズム感が心地よいもの
- 掛け声をかけたりクイズに答えたりする形で聞き手も参加できるもの
- 視力が低下していても
- 高齢者が聞き取りやすく理解できる言葉が使われているもの
- 絵やストーリーから懐かしさを感じられるもの
- 童心に戻って楽しめるもの
すべての要素を満たすような絵本や紙芝居を見つけるのは難しいので、いずれかの要素を満たしているものを選ぶようにしましょう。
いかがでしたか。介護の現場で働くスタッフの中には、絵本や紙芝居が好きな人や、前職で読み聞かせをしていた人もいるのではないでしょうか。関心事や特技を活かせる職場で働くことができたら、やりがいが感じられ、毎日が楽しくなるかもしれません。転職先を探すのであれば、 大阪介護転職ネット に相談してみることをおすすめします。実績豊富なキャリアアドバイザーがあなたの悩みや希望に耳を傾け、ぴったりの転職先を一緒に探してくれますよ。