これってもしかして夏バテ?気になる諸症状の原因と対処法

2024.09.17掲載
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皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。猛暑続きの日々で体調を崩している人はいませんか? 身体が重くて頑張りたくても頑張れない…。それって、夏バテのせいかもしれません。今回は、夏バテしたときに見られる諸症状と体調を元に戻す方法について解説します。

そもそも夏バテとは?

夏バテとは、夏の暑さや湿度の高さによって引き起こされる身体の不調全般を指す言葉です。原因が複数あり、症状もさまざまなので、完璧に防ぐのはかなり難しいといえます。しかし、少しでも夏バテを防ぎ、症状が軽いうちに対処するためには、どのようなメカニズムで夏バテが発生するのか、きちんと理解しておくことが大事です。まずは、夏バテがなぜ起こるのか、原因を探っていきましょう。

 

夏バテとは自律神経が乱れている状態

主な夏バテの症状は以下の通りです。

・倦怠感

・食欲不振

・疲労感

・寝不足

 

私たちの身体は、普段、自律神経の働きによって体温や脈拍などが一定に保たれています。自律神経は、呼吸や体温の調節だけでなく、心臓の動きや内臓の働きまで、人間の生命にかかわるすべての機能を自動的に制御する神経です。24時間自動的に働き続け、私たちの意思でコントロールすることはできません。

 

自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経から成り、どちらが優位に働くかによって、身体の各所で正反対の動きが発生します。たとえば、交感神経が優位に働いているときには、脈拍や呼吸が早くなり、発汗が多くなりますが、副交感神経が優位になると、脈拍や呼吸が遅くなり、発汗は抑えられるという具合です。

 

夏バテは、この自律神経の働きが乱れ、それらがうまく調節できなくなっている状態です。自律神経は、必ず1日の中でどちらかが優位な状態になります。活発に行動しているときや緊張したり不安を感じたりしているときは交感神経が優位に、リラックスしたり眠ったりしているときは副交感神経が優位になっているのが普通です。しかし、酷暑は人間にとって決してリラックスできる状態ではありません。交感神経が優位に働く時間が増えます。興奮し続けたり、活動し続けたりしているのと同じ状態なのですから疲れて当然です。

 

また、極端な環境を何度も行き来すると、自律神経は調整を頻繁に繰り返す必要があります。しかし、交換神経と副交感神経のどちらが優位になるかは、本来1日の中で規則正しく切り替わるように備わっている機能です。そのため、自律神経は急激な変化が苦手で、すぐにバランスが崩れてしまいます。「暑くて眠れない」「食欲がない」というのも、実は、本来なら副交感神経が優位になるべきときに交感神経が優位になっているせいなのです。

夏バテの原因は夏ならではの負の連鎖

夏に限らず、季節の変わり目は自律神経が乱れやすいのですが、特に夏に乱れが大きくなるのはなぜなのでしょうか。実は夏ならではのさまざまな要因が重なって負の連鎖を起こしているからなのです。夏に自律神経が乱れる要因には次のようなものがあります。

 

  1. 発汗による脱水
  2. 冷房による屋外との気温差
  3. 暑さによる寝不足
  4. 消化不良による食欲低下
  5. 短時間のシャワー浴
  6. 紫外線の影響

夏バテした身体を元に戻す方法は?

夏バテした身体を元に戻すためには、乱れた自律神経の働きを整えなければなりません。簡単に取り組める方法としては、以下のようなものがおすすめです。

 

  1. 体感の寒暖差を緩やかにする

実際の気温差はどうすることもできないので、身体が感じる温度が急激に変化しないように少し工夫をしましょう。屋内では薄手の上着を着用する、屋外では日傘を使用するなど、小さな工夫も効果があります。

 

  1. 身体を温める食材を摂取する

トマトやキュウリなど夏場に旬を迎える食材の多くは身体を冷やす食材です。また、口当たりの良さから冷たいものを食べることも多くなります。ショウガなど身体を温める食材を摂取して、身体が冷えすぎないようにしましょう。

 

  1. 入浴はぬるめの湯船に15分

夏バテしている身体は芯から冷え切っていることが多いので、ゆっくり湯船に浸かって温めることが大事です。とはいえ、熱いお湯に浸かると、交感神経が優位になり、かえって寝つけなくなってしまいます。40℃以下のぬる目のお湯で15分前後湯船に浸かり、副交感神経が優位にしましょう。ただし、入浴時間が長くなると疲れてしまいます。長くても30分以内にとどめておきましょう。

 

  1. 疲労回復・スタミナアップを考えた食事を

夏バテしている状態で、スタミナをつけようと脂っこいものを食べてしまうと胃腸に負担がかかります。逆に、おかゆやそうめんなどばかり食べていると、疲労を回復できません。疲労回復には、豚肉やカツオなどビタミンB1を多く含むと、ビタミンB1に吸収を助けるアリシンが豊富なネギ、玉ネギ、ニンニクなどを一緒に摂るのがおすすめです。

 

  1. こまめな水分とミネラルの補給を

発汗により失われた水分を補給して、脱水を防ぐ必要があります。水分補給のタイミングはのどの渇きを感じる前に。一度に大量に摂るのではなく、少しずつこまめに摂ることが大事です。また、冷たい飲み物はのどごしがよいのですが身体を冷やしてしまいます。常温に近いものがよいでしょう。汗と一緒に塩分やミネラルも失われるので、スポーツドリンクを飲むのも有効です。ただし、糖分を摂りすぎるとかえって身体がだるくなります。スポーツドリンクは薄めて飲むくらいがちょうどよいかもしれません。

いかがでしたか? 介護職員も働く環境によっては夏バテする可能性があります。また、介護の対象である高齢者に夏バテの症状が見られるかもしれません。夏バテの原因や対処法がわかっていれば、症状が軽いうちに対処できるので、覚えておきましょう。夏バテの対処をしても、疲れが取れないな…というときは、今の職場が合っていないのかもしれません。そんなときは、大阪介護転職ネット に相談してみましょう。経験豊富なキャリアアドバイザーがあなたの悩みに耳を傾け、アドバイスをしてくれるはずですよ。