訪問介護の食事作り!押さえておきたい5つのポイント

2024.06.24掲載
  • Facebook
  • Twitter
  • Line
お役立ち情報

皆さんこんにちは、 大阪介護転職ネット です。皆さんの中には、転職を機に訪問介護にチャレンジしようと考えている人もいるのではないでしょうか。訪問介護にはあって、施設介護にはない仕事の1つに食事作りがあります。そこで、今回のテーマは、訪問介護の食事作りです。訪問介護に興味のある人はぜひ参考にしてください。

訪問介護員が行う食事作りとは?

訪問介護では、利用者が自立した日常生活を送れるように、家事などの支援を行うことがあります。食事作りもそのような生活援助の1つです。ただし、生活援助は利用者の実情に合わせて作成されたケアプランに基づくものでなければなりません。ケアプランの範囲を超えたサービスはできません。

 

また、同居家族がいる場合、生活援助の利用はできないのが原則です。しかし、同居家族が仕事のため長時間外出していて、利用者の日常生活に支障が出ているなど、特別の事情があるときは、生活支援のサービスを利用できる場合があります。その場合でも、生活援助を受けられるのは要介護状態にある利用者本人のみで、家族が恩恵を受けるような家事はできないということを覚えておきましょう。

 

訪問介護における食事作りの流れ

訪問先での食事作りは、利用者宅にある食材や調味料を使って作るのが基本です。そうすることで利用者にとってなじみのある味や食感に仕上がるからです。しかし、訪問先にあるものだけでは調理できない場合もあります。その場合は、買い出しをしなければなりません。訪問介護では、以下のような流れで食事作りを行います。

 

利用者の希望を聞いて献立を決める

        ↓

食材や調味料が足りない場合は買い出しをする

        ↓

利用者宅で調理する

訪問介護の食事作り5つのポイント

訪問介護における食事作りで押さえておきたいポイントは次の5つです。

 

  • アレルギーおよび禁止食の把握

訪問介護における食事の提供は、利用者の健康面を考慮する必要があります。そのうえで特に注意が必要なのがアレルギーと禁止食の把握です。アレルギーの情報を確認せずに調理すると、せっかく栄養バランスに気を配って調理したとしても、呼吸困難など重篤なアレルギー反応が起こってしまうことがあります。事前にきちんと確認し、アレルギー成分を避けた食事作りをすることが大切です。

 

  • 食材や調味料の在庫チェック

訪問介護で食事作りをするのは、基本的に利用者が一人暮らしの場合です。もし、在庫を確認せずに買い出しに行き、既にあるものを購入してしまったとしたら、食材が余ってしまいます。生活援助が必要な状態で食材を大量に余らせたら、食べきれずに無駄になってしまうでしょう。

 

また、事前に在庫を確認しなかったら、作り始めてから必要な食材や調味料がないことに気付くことになるかもしれません。その場合、改めて買い出しに行かなければならないため、決められた時間内に調理が終わらなくなってしまうでしょう。

 

買い出しに行かなくでも、訪問先にある在庫だけで食事を作れる場合もあります。買い出しに行かずに済めば、その分の時間を調理に回すことができるので、事前の在庫チェックはとても大事です。

 

  • 好みと嚥下能力の確認

利用者の好みに合わせた味付けをすることは、訪問介護における食事作りで重要なポイントになります。好みの味付けかどうかが食欲を引き出したり、満足感を与えたりすることにつながるからです。

 

ただし、いくら濃い味付けが好みでも、高血圧の持病がある場合などは、塩分の調整をしなければなりません。利用者の好みの味付けを聞きつつ、健康状態に合わせた味付けをすることが大事です。

 

また、嚥下能力が低下している場合は、食材の大きさや硬さが原因で食べ物が喉に詰まってしまう場合があります。食べにくい食材は単に避けるということもできますが、利用者が好む食材であれば、柔らかく煮たり細かく刻んだりして食べやすくする工夫も必要です。

  • 衛生管理の徹底

訪問介護の利用者は多くが高齢の方です。免疫力が下がっていることも少なくありません。食中毒や感染症にかかると悪化しやすいため、衛生管理は徹底する必要があります。調理前によく手を洗うことはもちろん、調理器具の衛生状態にも気を配りましょう。高齢者の一人暮らしでは、日頃しっかりと洗えていない場合があります。調理をする前にきれいに洗ってから使うというのも大事なポイントです。

 

また、作り置きがケアプランで指定されている場合は、利用者自身にも衛生管理を徹底してもらう必要があります。冷蔵庫に保管することや食べきる期限などをしっかり伝えておきましょう。電子レンジで温める場合は、耐熱容器に小分けして、いつ食べるものかを付箋に書いておくなど工夫が必要です。特に、一度箸を付けたものは、雑菌が繁殖しやすくなります。食べきれなかった場合は処分することなども伝えておかなければなりません。

 

  • 時間内に調理するための工夫

時間内に調理するためには、基本的な料理をマスターしておく必要があります。少なくとも炊飯(おかゆ作りを含む)と、味噌汁、おひたし、煮物、酢の物の作り方はマスターしておきましょう。これらは、食材を変えるだけで別のメニューになるので料理の幅が広がります。

 

メイン料理は、材料別に何が作れるかを調べて、事前に何種類かレシピを用意しておくというのも1つの方法です。鶏もも肉、鶏むね肉、豚の薄切り肉、サケ、タラなどは安く手に入りやすい食材なので、それぞれ複数のレシピを用意しておくとよいでしょう。

いかがでしたか。今回は訪問介護における食事作りについて解説しました。訪問介護員の中には、実は食事作りを苦手としている人が大勢います。ですから、食事作りに自信がないということだけで訪問介護への転職を諦める必要はありません。

 

逆に、普段から料理する機会が多く、料理以外も家事なら自信があるという人には訪問介護はおすすめです。普段の生活で身に着けたスキルを活かせます。訪問介護にチャレンジしてみたい方は、ぜひ 大阪介護転職ネット に相談してください。経験豊富なキャリアアドバイザーがあなたにぴったりの転職先を一緒に探してくれますよ。