『職場のエース』仕事ができる介護職にあなたもなろう!

2022.03.14掲載
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 こんにちは。大阪介護転職ネットです!

 「仕事のできる人」と聞くと、皆さんはどんなイメージを持ちますか?カッコいい、時間などの無駄が少ない、プライベートも充実していそう、などなど、良い印象が多いと思います。仕事ができる人とそうでない人との差はなんでしょうか。

 今回、この「仕事のできる人」に関して包括センター長のTさんにお話を伺いました。Tさんは以下のプロフィールをお持ちです。

「福祉業界歴は30年以上になります。特別養護老人ホーム、デイサービスで17年間、介護福祉士、ケアマネジャーを経験し、 地域包括支援センターで社会福祉士として相談業務に携わりました。 その後、地域包括支援センター長も務めました。講演活動なども行っています。」

 

 Tさんに伺った、真似したい「仕事のできる介護職」の特徴を3つご紹介したいと思います。

 

★「仕事ができる介護職」の特徴 ひとつめ

 「現在の職場だったら・・・」を頭に浮かべる

 介護の仕事では覚える事が沢山あります。住宅型でしたら、利用者様の名前、居室の場所など、また、施設形態を問わず、利用者様の生きてきた歴史や背景などですね。また、資格試験の際には、介護保険法や疾患の種類や名前など、本当に覚える事が山ほどあります。仕事のできる人は、これらを手際よく覚えることに長けています。仕事内容や仕事で必要な情報を早く覚えてしまえば、その分他のことに時間を回す余裕ができますし、結果、仕事が早くなります。

 例えば、「この利用者様の居室はどこだっけ?」とその都度確認してから作業をするよりも、「この利用者様の居室は、あそこだから、いく途中でこの仕事ができる」と行動に移す方が手順よくできるようになります。

 このように行動するにはどうすれば良いでしょうか。それには、「覚える時に、使う時のことを意識する」ことが効果的です。効率的に暗記・記憶をする方法は、とても簡単、「何度も何度も使うこと」です。

 様々な著書がベストセラーになっている作家で、精神科医の樺澤紫苑さんは、「インプットする量の倍以上をアウトプットしろ」と著書の中で言っています。つまり、「なにか新しい情報を覚える時は、覚える量の倍以上、その情報を使ってみる」ということです。

 新しい情報を使う方法にはいろいろな方法があります。例えば、「自分の言葉でその新しい情報を書き出してみる」「周囲の人に話したり、説明してみる」「頭の中で再現してみる」といった方法です。これらの良い所は、覚えたことの確認、覚えたことを理解できているかどうかの確認ができます。また、何度も覚えるべき新しい情報を使うことで、自然に記憶として定着していきます。特に新しく覚える業務が不安に感じる業務であった場合、しっかりとした理解と細部までのシミュレーションが大切です。初めて教わる介助方法などが当てはまると思います。介助方法は業務の中でも重要ですし、覚えないと利用者様と自分自身の怪我につながりかねません。自宅に帰った時に、「足の位置はここで、腕はこう回して・・・」、という感じで覚えたことを再現してみると良いでしょう。

 

 

 

★仕事ができる介護職の特徴 ふたつめ

 「○○さんだったら・・・」と相手の立場に立って考える

 相手の立場で考え、「自分だったら・・・」と考える必要はありません。「自分だったらこうだな、こうするな」というのは自分中心の考え方です。同じひとつのことであっても、人によって感じ方は様々です。自分がされて嫌な事は他の人にしてはいけないと言いますが、その嫌な事というのは人によって違います。

 例えば、サプライズを嬉しいと感じ、喜ぶ人がいる反面、そういうのは嫌いだという人もいます。一生懸命考えたサプライズパーティーでも、サプライズが嫌いな人に仕掛けたら、結果は言わずもがなですよね。

 特に介護職の仕事は、利用者様の人生の最期に寄り添う事です。ある利用者様は、何か物を造ることに何らかのトラウマを抱えているのに、レクリエーションで物を造ることを強制させられたり、嫌いな食べ物を笑顔で食べることを強制させられる、などは誰でも嫌ですよね。トラブルが起きるのは当然で、利用者様は怒ったり悲しんだりするでしょうし、クレームが入るようになるでしょう。

 仕事ができる介護職は逆の行動をします。「この人はよくテレビでゴルフの中継を観ているから、松山英樹選手の話題を振ってみよう」「この人は娘さんと上手くいってないみたいだから、娘さんの話は避けよう」という風に考えています。相手の好き嫌いや現在までの状況を把握して、それを上手く活用しています。

 では、どうしたらこれらが自然にできるようになるでしょうか。それにはまず、「利用者様をしっかりと知る」、そして、「私がこの人だったら・・・」と考えることが大切です。利用者様を知るには、フェイスシートやアセスメントシートを確認したり、先輩職員やケアマネジャー、生活相談員さんなどに聞くのも良いと思います。

 利用者様を知ったのち、どんな人生を歩んできて、どんなことが好きでどんなことが嫌いかに気を配り、シミュレーションしてみましょう。何回かコミュニケーションをとり、考え、実践し、反応を見て次はどうするか決める、といった順序で徐々にうまく出来るようになっていくと思います。

 また、これらが出来るようになると利用者様だけではなく、周囲の人間関係も良好になる人が多いです。職場の同僚などに対しても相手の立場になって考えることを習慣にしてみると良いでしょう。

★仕事ができる介護職の特徴 みっつめ

 「ま、いいか」と適度に知らんぷりする

 譲歩、妥協、スルーするという事です。介護職にとって非常に重要なスキルのひとつと言えるでしょう。介護職の方々に多いのが、真面目で完璧主義、細部まで気が付きやすい、という人です。これらはとても良い特性です。介助方法を完璧にして利用者さんにとって安全であり、自分自身も怪我をしにくい介護が出来るようになる、後輩のミスにすぐに気がついてフォローができるなど、基本的にメリットばかりです。

 しかし、それが行き過ぎてしまうと、些細なことが大問題につながることがあります。どんな職種でも、介護の仕事でももちろん「ま、いいか」という状況は存在します。例えば、ワンオペの夜勤勤務の際、一人の利用者様の介助が終わったと思ったら、別の利用者様の徘徊に付き合い、呼び出しセンサーや急患に対応する、というような状況下で全てを完璧にこなすのは無理なことです。

 また、利用者様や同僚との会話の中で、間違いを毎回指摘したり訂正していたら、人間関係が崩壊しかねません。行き過ぎた完璧を目指すと、自分自身の神経がすり減ってしまいますし、人間関係も上手くいきにくくなります。

 仕事のできる人はこの適度に知らんぷりの調整が秀逸です。失敗は失敗として認めることができ、しっかり反省しますが、自分をあまり責めません。安全に、正確に、早く、丁寧に業務を行う、自分自身が崩壊しないようにする、人間関係を維持する、これらのバランスを上手にとっています。

 では、どうしたらバランスをとることが上手になるでしょう。まず、「仕事で完璧はあり得ない」という考えに慣れましょう。介護業務に正解はありません。緊急時などは特に完璧な仕事を行う事はできません。嫌な事や間違いを耳にしても、多少は無視しないと別の問題の発生につながります。

 「完璧、よく気が付く」はとても大切な特性ですが、スルーしても問題ないことをスルー出来るようになると、今以上に仕事ができる人になれます。

 

まとめとして

仕事ができる介護職の特徴

  1. 「現在の職場だったら~」と新しい仕事を今の職場に当てはめてみる
  2. 「○○さんだったら~」と相手の立場に立って考える
  3. 「ま、いいか」と適度に知らんぷりする

 

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